吾喰楽家の食卓

冷凍鰹の和風カルパッチョ

料理番組を観ていると、プロの料理人は、包丁を使う度に拭いている。
包丁は、武士の刀と同じようなものだから、料理人の魂なのだろう。
また、俎板も頻繁に拭いている。
それらが出来ないとしたら、一人前の料理人とは言えないのかもしれない。

前日と同じ店で、鰹の冊を買った。
同じロットだろうが、一日分ずつ解凍したもので、売れ残りではないようだ。
前日は刺身だったが、昨日は初回と同じく、和風カルパッチョで食べることにした。
期待した通りの味で、美味しく食べた。

現在、日常的に使っている包丁は三本あるが、その中で一番新しい包丁で鰹を切った。
包丁だけでも、直ぐに洗って置くべきだったが、それを怠った。
食卓が調ってから、包丁を洗っていないことに気が付いた。
刃先に何か付いていたが、水で流しても落ちなかった。

いつもは、俎板に包丁を置いているが、昨日は、左手に持ったまま、束子で洗ったのがいけなかった。
手が滑って、刃先が右手の親指に当たり、濡れた手に血が広がった。
早く食べたい気持が原因だが、救急バンで止血していたので、食べるのが遅くなった。
プロを目指したことは無いとはいえ、料理人の心構えが出来ていないことを痛感させられた。

*2021年6月11日(金)の夕餉

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