吾喰楽家の食卓

ヒラマサの刺身と豚汁

魚と肉が揃うこと自体は、バランスの良い食卓と言える。
しかし、刺身と豚汁の組合せは、必ずしもそうとは思えない。
酒の肴に豚汁を選んだのは、玉ねぎを減らす為の方策だから、止むを得ない。
元同僚に貰ったのではなく、数日前に買った北海道産を使った。

ヒラマサの刺身は、鹿児島産の柵を衝動買いした。
冊の場合は、大きさ、値段、色艶が、買う条件である。
イナダだと、使い回しが利くので、大きさは条件から外れる。
今回、三つの条件に合ったのが、ヒラマサだったという訳だ。

豚汁は、大きな玉ねぎを二個使って、三回分くらいを作った。
火を止めてから、おろし生姜を入れている。
少しでも酒の肴らしくなるように、お椀や丼ではなく深皿に盛った。
汁を少なくして、見た目を煮込み風にした。

ヒラマサは、特有の固さがあり、切り易かった。
肝心な味と食感は、期待通りだった。
脂がのっているから、ゆっくり食べることで、食べ飽きを防いだ。
ミスマッチと思えた、刺身と豚汁だが、美味しい晩酌になった。

*2021年6月13日(日)の夕餉

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