初冬の朝の下弦の月

そろそろ、霜でも降りようかという朝まだき

妙に早く起きてしまい庭に出た

西の空には下弦の月が

水色の空を白く縁取って弦を張り

「おはよう、早いね」とでも言いたげに

閑に浮かんで居りました。

白い息を吐きながら

「お勤めご苦労様です、おやすみなさい」

と小さく呟き

はにかんだ様に微笑んで

また微睡の褥に戻ったのでした。。

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