吾喰楽家の食卓

スケトウダラの煮付(夕餉)

単身赴任した魚津に居た頃、マダラとスケトウダラを頻繁に食べた。
マダラは、揚げたてのフライを、スーパーで買っていた。
スケトウダラは、煮付や鱈汁を食べた。
傷みが早いスケトウダラなので、蒲鉾などに加工されることが多く、当地に鮮魚が流通する期間はマダラ以上に限られている。

今季、二回目のスケトウダラである。
見るからに鮮度が良さそうだったので、迷わず飛び付いた。
パックの中身は、頭を含めて六切れと、卵巣が一腹だったので、一匹分だった。
前回は鱈汁だったので、今回は煮付にして食べることにした。

胴と頭だけ煮て、卵巣は別に使うことにした。
丁寧に扱ったが、器に盛りつける際に一切れだけ崩してしまった。
当初は四切れだけにしたが、結局、骨だけ残して完食した。
自分で煮た中で、最も魚津の割烹の味に近かったのは、魚の鮮度が良かっただけで、自分の手柄ではない。

通常、「たらこ」や「辛子明太子」と呼ばれているものは、マダラの卵巣ではなく、スケトウダラの卵巣が使われている。
「たらこ」に程よい大きさだったが、作るのが難しそうなので、味噌漬に仕込んだ。
煮付は、食べるのに忙しくて、酒を味わう暇がなかった。
味噌漬なら、のんびりと燗酒を楽しめそうだから、今から楽しみにしている。

■煮付のレシピ(一匹分)
水(100ml)・清酒(100ml)・濃口醤油(75ml)・味醂(45ml)・砂糖(大匙2)・和風顆粒だし(小匙1)

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写真
2022年2月14日(月)の夕餉

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