帯広にある紫竹ガーデンの朝食
この日、顧客は私と娘だけでした。
二人だけの顧客のために、次から次へと手作りのごちそうが運ばれてきました。
地産地消、安全な素材、北海道ガーデンのひとつでもあることもあって、色合いも素晴らしく、お腹が2つ欲しいと言ったほどでした。
おもてなしという言葉を大切にされているガーデン。
聖書のヨハネ福音書2章にカナの婚礼のことが書かれています。イエス・キリストが最初に奇跡を行われたシーンです。
婚礼の宴でぶどう酒がなくなった時、イエス様は6つの水瓶いっぱいに水を入れなさいと言われました。すると、水がぶどう酒に変わっていました。料理頭はこれを見て、
「どんな人でも、初めによいぶどう酒を出して、酔いがまわったころにわるいのを出すものだ。それだのに、あなたはよいぶどう酒を今までとっておかれました」。
と言いました。
このシーンを思うようなおもてなしでした。
「お好きなものをお好きなだけ、お召し上がりくださいね」。
朝食が終わるころ、後ろから声をかけてくださったのがオーナーの紫竹のおばあちゃまでした。
63歳で北海道に夢のガーデンを自ら耕して造られたかたです。
おばあちゃまとの楽しい交わりの時間を過ごせた想い出もプラスされた朝食でした。
おばあちゃまは昨年の5月にご病気で天に帰られました。
お花に包まれた一生は美しい花園の天使を思うほどでした。
天国の花園から地上を見下ろしてニコニコされているようなシーンを思うこの頃です。
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