🏥：直前回『杞憂の一刻』　https://smcb.jp/photos/39146543　から早49日目、

　あの頃とは一変して初夏の様相。蒼空は濃く天を覆い、そよぐ風は上着を剥がんとさせ

　る程に温さを孕んで渡る。さりとて週末からの黄金週間だと言うらしいと看護師の愚痴

　にも似た呟きを後ろで聴きながらレントゲン室を出る。

　だからだ、何時もとは格段に患者の数が氾濫している。立ち待ちの数も広いホールの

　椅子数の倍は居る。30年近い通院で始めて観る光景。

　しかもほぼ同年齢かそれ以上だと見られる高齢者群像。

　まあ月曜日の午前中だからこそ高齢者方にとっての自由時間。通院が社交場でもあり

　そうだと自負してるかのようなジッチャンバッチャンの騒めきと看護師の馴れ合った

　呼び声が喧噪。

　　何時もより倍以上の待ち時間を耐えて待ち、採血採尿などの検査結果が恐い‥‥‥

　――――eGFRcreatが僅か前回20.9から落ち込んで17.6。腎機能は崖っ淵らしい。

　高校時代に反戦運動やって、官憲に投石して刃向かってたけど、マジで今に”透析„の

　日々に成ろうとしているのだろうか。

　他の数値はほぼ範囲内なのに、命の臍を引っ張る魔の手がジリ貧しているのか。


🏥彡彡彡