布引観音から善光寺

今年は一年遅れの善光寺の御開帳が行われています。多くの方がいけれたのではないかと思います。
一度は耳にしたことのある文句。[牛に引かれて善光寺参り]の由来は.
昔、信濃の国に心が貧しい老婆がいて、ある日、軒下に布を干していると、どこからか牛がやってきて、その角に布を引っかけて走り去ってしまいました。 女はたいそう腹を立てて、「憎たらしい。その布を盗んでどうするんだ。」などと怒りながらその牛を追いかけました。ところが牛の逃げ足は早く、なかなか追いつかず、とうとう善光寺の金堂前まで来てしまいました。日は沈み牛はかき消すように見えなくなりが善光寺の仏さまの光明がさながら昼のように老婆を照らし、女はたちまち菩提の心を起こして、その夜一晩善光寺如来様の前で念仏を称えながら夜を明かしました。昨日追いかけてきた布を探そうとする心はもうなく、家に帰ってこの世の無常を嘆き悲しみながら暮らしていたところ、たまたま近くの観音堂にお参りしたところ、その布がお観音さんの足下にあるのを見つけ、牛に見えたものは、この観音菩薩様の化身であったのだと気づき、ますます善光寺の仏さまを信じて、めでたくも極楽往生を遂げました。
そしてこのお観音さまは今、布引観音といわれています。
私は、布引観音から善光寺にたどりつくのに2か月かかりました(笑)。

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