花菖蒲 余滴八話(オフ会・堀切菖蒲園)

清少納言

「節は、五月にしく月はなし。菖蒲、蓬などのかをりあひ  
 たる、いみじうをかし」(枕草子36段)

花菖蒲は戦国時代から始まり江戸時代になって園芸種として広まったという。
平安時代の菖蒲はサトイモ科、中国伝来の薬草だったようだ。
「いろんな節句があるけれど5月5日が最高ね。菖蒲や蓬の薫り高い漂ってくる風情はとても趣があるわ」
更に清少納言は草の花では撫子を筆頭にあげ「唐のはさらなり。大和のもいとめでたし」
次いで女郎花。桔梗。朝顔。刈萱。菊。壺すみれ。・・・
もし、その時代に花菖蒲があればきっと「草の花は花菖蒲。紫の花はさらなり。私の名の菖蒲いとめでたし」と書いたかもしれない。

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