昆虫

ナガサキアゲハ

地球温暖化を警告する蝶

 ナガサキアゲハの分布地域は、1940年代までは山口県西部や愛媛県が北限でした。ところが50年代には広島県と徳島県に出現、80年代には大阪府北部の箕面市などでも観察され、95年にほぼ近畿全域に生息していることが確認されました。近年はさらに北上して、関東地方でも相次いで確認されている状況です。
 もともと南方亜熱帯に棲んでいたナガサキアゲハの日本列島北上は、地球温暖化に関係していると指摘されています。

・広島県の隣の岡山では、1945~2004の59年間に14度から17度へと年平均気温が3度も上昇しています。
・日本全体の平均気温は20世紀の100年間(1901~2000年)で約1 ℃上昇し、ナガサキアゲハが生活できる範囲が北へ北へと拡大しています。
・この現象は、ナガサキアゲハだけでなく他のいろんな生物にも 現れています。
・植物の開花の時期が変化している。
・低い土地から高い土地へと生活範囲を広げる動物や植物の垂直分布が変化している。
・南方から北方へと生活範囲を広げる動物や植物の水平分布が変化している。
http://www.yamato-iida.com/ageha/index.html

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