奥又白池より前穂高岳　長野県　3090ｍ

Paper : Langton Prestige Cold Press 300g/m2

青春時代に ニッカボッカ姿で キスリングの重荷を背負い

又白谷の中畠新道を無我夢中で登り やっと辿りついたのが奥又白の池だった　　

目前に現れた 北尾根四峰の正面壁が仁王立ちした姿は 記憶の中に 今も鮮明に残っている

奥又白の池は登攀者の聖地とも言える別天地だと思う

井上靖さんの小説『氷壁』の舞台になった前穂高岳東壁

芳野満彦さんの小説『栄光の岩壁』である北尾根四峰正面壁

これら小説ストーリーを知れば 自ずと行かずにはいられなかったのだ

当時の装備は 昨今のような機能性が良いものでは無かった

キスリングや三角テントもビニロン素材で重量も重かった

そんな重荷を背負いても登行欲を駆り立てたのは 穂高の峰々の魅力なのであろう

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