絵画

ピカソの黄色のセーター

 制作年としては《ゲルニカ》の二年後になっており、「キュビズムの時代」、「新古典主義の時代」、「シュルレアリスムの時代」よりも後の作品ですが、この作品でのピカソは、キュビズムの技法で描いています。初期の分析的キュビズムではなく、豊かな色彩を用いた後期のものです。年代によって画風を変化させたピカソは、晩年には、キュビズム以降の画風を統合したような、自由奔放な絵を描いていて、この作品は、時代としては、最終章への前奏曲的な位置にあります。

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