この仏に逢ったのはどこだったろう？

　　　　　　　　　　　高野山奥の院の道を逸れてあるいた

　　　　　　　　　　　　さすがに　赤い帽子と涎掛けも入り込んでいない

　　　　　　　　　　　　　しぜんのお貌の仏たちが　杉木立の中に

　　　　　　　　　　　　　　しずかに　しずかに佇む　

　　　　　　　　　　　　　　　ひそやかな風の囁きに微睡むかのように

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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