大悲願寺の萩と彼岸花(コミュ・オフ会)

白萩と鐘楼

老いて知る老の諸もろ萩の花 大平保子

四季を色に喩え、春は青春、夏は朱夏、秋は白秋そして冬は玄冬。更にそれを人生に重ねる。時は秋、白秋だ。白萩はまさに秋の代表花。このところ秋は足早に去り冬へバトンタッチしてしまう。さて我が人生はどうだろう。朱夏というのはやはり図々しいと誹られるかなと。白秋なら・・・もう一歩譲って「灰秋」で。
もろもろの老いを味わい始めている。僅かな甘みと苦みを白萩のような澄明な味として。もうしばらく白秋の中にいよう。玄冬に入って振り返った時、白秋は長かったなと思えるように。梵鐘を突くお坊さんに時の鐘はしばらくのご猶予をと頼んでおこう。

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