宗像大社神宝館 と儀式  (福岡帰省3日目) 2024年2月17日

重要文化財「色定法師一筆一切経」 神宝館③ (福岡帰省3日目) 2024年2月17日

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興聖寺所蔵・宗像大社保管管理)
鎌倉時代の宗像社社僧色定は、一人で五千巻を越える仏教経典(一切経)全てを書写するという、偉業をなしとげた。
現在、宗像大 社には四千三百巻余りが保管されている。
写経の主願は師匠、父母、妻をはじめ広く衆生の菩提を弔い、社内安穏を祈るもので、写経には文治三年(一一八七)から安貞二年(一二二八)まで四十年の月を要した。その間に、良祐、経祐、栄祐、色定と改名した。

写経の場は宗像社内にとどまらず、遠くは瀬戸内海地方から京都にまで及んでいる。このことから、歩きながらも写経の筆を離さな かったという伝承が 生まれた。
写経の最大協力者が、自分の船団を持ち、博多に居留綱首と呼ばれる中国宋の貿易商人であったことが特筆され、経教末には、 張成・幸栄の名が書かれている。
一切経は、宗像社 宗像一族が宋商人と親密な関係にあったことを示す好史料でもある。



金製指輪(うまく撮影出来なかったのでネットより借用)
三十六歌仙図扁額
石造狛犬
木造狛犬
色定法師一筆一切経

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