「創作」の日記一覧

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心の錠を外してみよう 心を縛るモノが大人としての理性なら 心を操るモノが大人としての詭弁なら 例えば 心を曇らせるモノが大人としての惰性でも 心を揺らすモノが大人としての欲望だとしても 鍵を持っているのは確かに自分なのだという事 忘れてはいないか? 錠は掛けたり外したりする為にある それは掛ける必要と、外す必要があるから その事すらも忘れてはいないか? 身体は…

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恋文仮想空間 恋(4) 完

栗色の髪 混濁の眠りから覚めて 夜明け前の海に出る 凪いだ海面に沸き立つ 色づいた栗色の髪の夢 芳香を放ちながら天に向かう 遠く流離う二つの魂が 一つに昇華して涙する時 予定調和から疾風怒濤へ  トライアングルを超えて目覚める  封印された恋の夢 夜明け 嗚咽する魂ありて 深夜に凍てる。 一人の女を想いて 伏して眠らず。 慚愧の夜明けに 真情届きて時を斬る。

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恋文仮想空間 恋(3)  

        冬薔薇                 あなたを見たとき         背筋に雷鳴が走った         胸に熱いものがこみあげ         涙は溢れてやまない         涙はあなたを隠し         嗚咽は闇に潜行する         遥かな悠久の時を隔てて         めぐり逢ったあなたと私         翼は私のもとにあり         その…

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恋文仮想空間 恋(2)

夜間飛行 見上げれば零下の星々 薄氷に閉ざされた一枚の空 夜明け前の寒気が 突然  鼻孔からなだれ込む 逆巻く肉の内側 泡立つ波に翻弄される 浮き 崩れて消える幾筋の紫煙 凍りつく堤防の先に遠く霞む岬 飛び立てず 揺れる瞳は遙に 胸のざわめきは低く届かず 泡立つ波に魚信は掻き消され  徒に時は過ぎる 日が昇る瞬間(とき) 地平線のまどろみは失せ 赤く染まる影 転調を合図に海鳥が舞う …

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恋文仮想空間  恋(1)

          恋人よ    凍てつく月の夜に二人して歩きましたね        帰りたくないという私        返したくないという貴方      貴方の左手が私の肩を強く抱いて  私の右半身は貴方の温もりを感じていました     貴方の熱い言葉に酔いしれながら  時間よ止まれと心の中でつぶやいていたのです  一瞬の愛の煌きは今も心の奥深く燃えています   白い薔薇が咲き誇る今貴方…

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水路

あなたの今日の運勢は=☆☆★★★★★★★★ あなたの今日の感性は=遠い日の追憶 コンクリートで塗り固めた水路からは、せせらぎは聞こえません 自然破壊を嘆いているわけではなく、小川をコンクリートで塗り 固めて水路にしてしまうことが、良いとか悪いとか、批評するつ もりもありません。 ただ、水路になってしまう前の小川を思い出してみると、 何かとても大切なものを無くしてしまった・・・・ そんな気がする…

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「ま」遊び

この形式の言葉遊びはこれが最後だと思う。 【ま】遊び まあなんて可愛い子なんだろう まい上がる気持ちのまま少女を見る まうえから声が聞こえる まえから君と友達になりたがっていたよ まおうが僕にささやく まか不思議な体験に僕は父に問いかける まきあがる砂塵の向こうに少女がいるよ まくは下りず囁きは聞こえ父は見間違いだという まけんきを出して見ても少女と魔王は消えない まことに不本意ながら僕は父…

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「た」遊び

五十音順に何とか意味の通じる文にしようとして、途中で行き詰まることが多い。その中で何とか出来た。 たあいも無いしたわいも無い同じ毎日 たいくつな時間が多いコロナ禍の生活 たうの梅雨時までには終わって欲しい たえ間なく未来は過去になっていく たおれず暇つぶしをしよう たかお山という登山客の多い山 たきもあって修業の場となっている たくさんの人が登るから行列にもなる たけはなぜか見当たらない…

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一部訂正と挿入

ことば遊びの中で「を」「ゑ」が抜けていることをお気に入りさんに指摘され、「ゑ」は無理だが「を」は簡単だから入れてみました。一部文章の流れ上そのままです。 それだけの日記では申し訳ないので旧作を以下にひとつ追加しました。 ふとおもいだす ふわふわと ふりしきるあめ ふうりゅうなこい ふりむけばきみがいて ふくれっつらやら ふてくされ ふふふとわらうかお ふかなさけ ふつりあいなんて ふみこえ…

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[こ]遊び

ことば遊びシリーズ こあくまのような女を好きになる こいは盲目と人は言う こうさいを申し込もうとして こえをかけた返事は即「いいよ」 こおどりしながらも少し不安 こかつしそうな感性 こきを過ぎた頭脳と こくご辞書を活用して こけおどしの詩めいたものを ここに今書いています こさめ降る公園のなかで こしまで伸びた黒髪を濡らしながら こすぷれの少女が撮影されている こせいを一時借用したあとに …

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うつくしいひとよ

ことば遊びシリーズ 【うつくしいひと】 うつくしい人よ うつくしい人生よと うたえるような うらやましい過去は無い うなだれて うつうつとした日々も うかんではこないから うんめいを呪ったりはしない うつくしいひとだったかも うまくいかなかった恋は うしろ姿のシルエット うつむき加減で うったえられた別れのことば うろたえるということも無かった うんめいの歯車がずれるのを うすうす感じては…

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途中経過の刺繍

手芸が好きな私、今年は刺繍に挑戦中、 クロスステッチを始めてます。 最初は本屋で買った初版で、ディズニーの虎のティガー 連続して解説本を定期購読購入すると凄い事になるので1号だけ。まだ途中。 次はマリメッコみたいな図案の物 今はスターターキットでバラとリボンのコースター 布目サイズが色々で、かえってそれも楽しい。 かぎ針編みも刺繍も一本の糸と針から出来る。 完成したら、しなくても、ま…

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同時進行中?

最近毎日、料理などの家事以外であれこれ好きな事をしています。 ① 以前からしているお絵かき「パズル」 鉛筆でマス目を数字通りに塗ると絵に。 ② 「かぎ針編み」何年も続けてます。 ③ 最近始めた「刺繍」クロスステッチ 今はディズニーのティガー、寅年だしね(^^) ④ 羊毛フェルトのマスコット作り 第2段は猫を作る予定。 以上まだどれも未完成、作成中です。 気ままにしてるのでいつ完成する…

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憧話創作 幻の林檎

憧話作家・小原麻由美さんの教室で作った話…… 幻の林檎  あの聖夜は若く、兎も若かった。が、夜の空気は甘いのに、兎の気分は苦かった。  林檎の爆弾は、爆発しなかった。兎が学校に仕掛けたまっ赤な林檎の形をした爆弾は、爆発しなかった。十四歳の兎は、その頃は何でもできると信じて疑わなかった。 “気にいらない場所は林檎の爆弾で吹き飛ばせばいい”  まわりから天才、秀才と呼ばれていた兎は、魔法の杖を持…