「お薦めの曲」 滝賢一郎 - Adagio(2009119博品館コンサート) ユトリロの空や木の葉の落ち尽くす 近藤喜子 揺れ残る木の葉のすくふ光かな 篠藤千佳子 物語始まるごとし木の葉舞ふ 仲村洋子 汲みおきし水飲む小鳥木の葉降る 的池遙 木の葉散る駅舎の窓を鳴らしつつ 星井千恵子 返り花午後の光となり…
ただ一つ白きつゝじの返り花 阿部みどり女 あまた星降りしあしたの返り花 中村澄子 返り花 溶けるが如き四季桜 アロマ はまゆふもまた返り咲く捕鯨の地 友岡子郷 まなざしにあたためらるる返り花 米田ゆき子 人ごゑの遠のきゆくや返り花 角川春樹 帰り咲いて一重桜となりにけり 青畝 咲きし日も散る日も知らず返り花 福田…
「アロマ」の句 冬の口紅ケースのつるりと滑る 暮れの町にぎわう中に嬉々として 湯豆腐はレンジでチンして簡便に 蕎麦美味き田舎の店の味わいよ 雪吊りの風情華麗に兼六園 師走の街に吾子等と遊ぶ頃 汐留に蒼いイルミネーションを見る 九品仏師走の紅葉美しく 九品仏紅葉黄葉の煌めいて カレッタは蒼いイルミに…
道端の木瓜の紅白帰り花 アロマ 温かき日当たる庭の返り花 アロマ ただ一つ白きつゝじの返り花 阿部みどり女 たま~に開く障子や帰り花 五十嵐播水 埠頭 ため息を一つつくごと帰り花 高澤良一 鳩信 薄紅の芙蓉一輪帰り花 アロマ たらちねのあかぬ目によせ帰り花 加藤知世子 黄 炎 たんぽぽもほほゑましくも返り花 成瀬正とし 星月夜 ちょっとしたこと…
大阪城市電の窓に照るから梅雨 村山故郷 大雪の都電とどまる旧居前 水原秋櫻子 帰心 大兵を送り来し貨車灼けてならぶ 長谷川素逝 砲車 大木の下にとどまる夏の貨車 飯田龍太 但馬仔牛撫でて惜しみて貨車送り 山口誓子 単線待避の 雪片あそぶ 貨車の胴 伊丹三樹彦 淡雪嘗めて貨車の仔牛の旅つづく 加藤秋邨 炭窯の口機関車の口なるよ 山口誓子 団扇貼る目…
青空にきゆる雲あり鯔の海 銀漢 吉岡禅寺洞 青空に寒気多感の雀ども 飯田龍太 青空に寒風おのれはためけり 中村草田男 青空に顔ひきしまる花辛夷 奥坂まや 青空広く伸び伸び息をする アロマ 邪魔な建物無くて蒼穹の空 アロマ 青空に銀嶺走るだるま市 高澤良一 寒暑 青空に鍬を預けて大根蒔く 太田原綾子 青空に足踏み入れて梯子乗り 龍神悠紀子 青空…
青空の喝采浴びし花ミモザ 池田裕子 青空の光つてゐたる秋の暮 千葉皓史 青空の端に雲あり返り花 岩垣子鹿 青空の一枚天井羽子板市 鷹羽狩行 青空の雲に乗りたる田螺かな 七沢実雄 碧空に噴水揺らめき放物線 アロマ 青空へ花ぶつつけて辛夷咲く 青葉三角草 青空の冷え込んでくる切山椒 岸田稚魚 碧空のやがて暮れ落ち星光る アロマ 青空へ祭舞合は…