大江健三郎著『定義集』-朝日新聞出版-は、 新聞紙上に2006年〜2012年までの月1回、大江氏が掲載したエッセイをまとめた本だ。 「自分で定義することを企てる」の題は次のような内容。 「 〜その六年間、文字面からは落ち着いた女性に思える読者から、 毎月、不思議な記号つきの短評が寄せられました。 30/124。 〜私は中野重治の短編を読み返して、その独特さに引用しないではいられなかった。…
まんえんがんねんのおりんぴっく。 は? 「あのノーベル賞作家の小説? アンタそういうムズカシイモン読んでるの? 日記でバカやってっけど、じつは隠れインテリ?」ですって? 兄さん姐さん、ソレは「万延元年のフットボール」。アタシがいってんなあ、コレ。 「まん延元年のオリンピック」 そう。ことしは、まん延防止等重点措置がはじめて出た年だからね。ソレでこういってみたワケ。 この題名で…
大江健三郎著「人生の親戚」。 まり恵さんの映画のタイトルを、 大江さんは、人生の親戚と訳した。 原語はスペイン語。 映画の舞台はメキシコ。 アズテックのピラミッドがある山のふもとの小さな村。 タイトルの意味は、 「血のつながった仲ではないが、 生きていく上で苦難をともにするうちに、 まさに親戚のようになった 真の友・仲間として、 インディオや混血の女たちが自分を受け入れてくれたと、 まり恵さ…
大江健三郎の本を読んでいる。 なにしろ量が多い。 全部は読み切れないだろう。 主な本に絞らざるをえない。 この方は、知識が豊富。 若い頃から、知識の吸収が生きがいようだ。 加藤周一さんのように博学。 例えば、性(セックス)についても詳しい。 たぶん、自分自身の悩みもあったのだろう。 性に関する小説も多い。 私も、人にとって、性は最大のテーマだと思っている。 性を抜きにしては、人生を語ること…
今日も いい言葉に 出会った。 教わって 知る それを 自分で 使えるようになって 分かる そのように 深めるうちに 自力で 突破できるようになる それが 悟る と いうこと 大江 健三郎