今日は、なぜか夕方から父のことばかり思い出す。 何かを知らせようとしてるのか、それとも心配しているのか。 思い出すのは、晩年のことばかり。 もっと側にいてあげたかった、もっと何かできたんじゃないか、そんな事が頭の中で何度も行ったり来たりしている。 入院したり、デイサービスにお願いしたり、随分と我慢をさせてしまった。 幼い頃は心配事も不安もなく、父と遊ぶことが楽しくて仕方なかった。 父が大好きだ…
先日病院から退院した91歳の父‥‥ 足の指が一部壊死してしまい痛みがあったので入院していたが足の切断は、絶対に嫌だ!!と言うので痛み止めをのみながらの在宅治療となったのだが‥‥ やはり退院してからの調子は、あまり良くないようで😮💨 尿を溜める袋の蓋が閉められず、尿が漏れたり‥‥食事中眠ってしまったり‥‥痛み止めの薬ものみすぎてしまったり‥‥うたた寝すると常に朝だと思ってしまったり‥‥ 退院後は…
釣りのある日。 右側の人が、実に良く釣る。 何度目か 視線が合った時、さおを置き、 すたすたとやって来た。 「あんた釣れんなあ」 「はぁ」 「どれ見ちゃろう」 仕掛けを一目見て 「これじゃ効率が悪いわ」 するするっと引き返し、自分のを持ってきた。 「わしが作ったんじゃ。あんたにあげよう」 手際よく付け替えると釣れるコツまで教えてくれた。 礼をいい、名前を聞くと 「名乗るほど…
記憶の彼方に残る日々 寡黙な父は、毎日背中で語るかのように、もくもくと仕事に打ち込んでいた。 すし屋の息子として誕生した自分はと言えば、毎日遊び放題、父の背中を横目に見ながら、飽きもせずによくやっているなと思っていた。 50半ばまでは働き詰め、家族のため、この自分をはじめ母や姉の生活を支えてくれた。 楽しみと言えば、プロレスぐらいで、テレビ中継を見ては、夢中になって声援を…
薩摩よみうり文芸 6月6日(火) 俳句 大川畑 光詳 選 まま 儘ならぬ竿の扱ひ梅落とす 霧島 尾上 春風 (評)梅雨に入る頃、梅の若葉が茂ってくると、梅の実が太り始める。黄熟する前の、固く緊った青梅を収穫して梅干しや梅酒などを作る。大きな梅の木は竿で枝を叩いたり、揺らしたりして落とす。竿で叩くたびに梅の実がぱらぱらと音立てて地面に転がる。竿の扱いに苦労しながらも、毎年…