「小説」の日記一覧

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「レモンと殺人鬼」

2023年「このミステリーがすごい!」大賞受賞作、「レモンと殺人鬼」を読みました。 後半、二転三転四転五転と予想外の恐ろしいどんでん返しの連続で… もっと軽いタッチを想像していた私は、情景が怖過ぎて「ぎゃ〜〜💦」状態なのに、犯人が気になって深夜まで眠れず。。。一気に読んで放心状態に(笑) あ〜ぁ💦 次は何を読もうかな。 お勧め小説、教えて頂けると嬉しいです。

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「印」アーナルデュル・インドリダソン著…緻密なミステリを満喫

著者はアイスランドを舞台にした小説を発表しています。 アイスランドという国の知識は白夜と1986年に首都、レイキャビィクで開催されたレーガン大統領とゴルバチョフ書記長の会談があった程度だったのですが、かなり変化しました。 冷戦時代の共産主義の浸透、アメリカ軍基地の設置、そしてアイスランドから出てゆく移民が増え、代わりにこの国に入ってくるアジアからの移住者の増加。ヨーロッパに属す国にかかわらず、…

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「映画もいいし小説もいい『夜明けのすべて』」

読んでしまった、瀬尾まいこの『夜明けのすべて』。2回読んだ小説なんて珍しい。 小説がとてもよかったから、映画になったと知り、見ようと思っていた。 席に座ってから思った、原作と映画化、アレだ。 去年放送されたテレビドラマ『セクシー田中さん』。あの時期のドラマの中で一番面白く、録画していたものを2回は見た。 原作は漫画だが、その漫画家が1月に自殺するというショッキングな事件があった。 さて…

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「スリーパーにシグナルを送れ」ロバート・リテル著

誰でも知っている大政治家の暗殺事件の背後に、ある陰謀があった。 CIAでこれまで陰謀を企み、実行してきた職員とアメリカでスリーパーとして潜伏してきた男に指示を与えるKGB職員の暗闘の物語だ。 関連記事≫≫ 海外小説読書記事は、ブログに278回、アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-72.html スリーパー…

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村上春樹「街とその不確かな壁」・・・統合失調スペクトラムとメタバース

 私は映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を見る上で、ADHD(神経発達症群の一形態)とマルチバースへの若干の理解が有るとその世界観を読み解くことが容易になると述べた。今回、この小説に出てくる主人公達(少なくとも主人公を含めて3人=主人公・少女・少年)はADHDよりも重い疾患で有る統合失調スペクトラム症的な要素を持っていると理解した。3人は統合失調スペクトラム症の中でも妄想…

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「事件屋稼業」レイモンド・チャンドラー著…堂々ハードボイルド!

チャンドラーが1939年に書いた小説で、日本で刊行されたのは1965年。整った日本語の翻訳で、読みやすかった。 関連記事≫≫ 著者の「ロング・グッドバイ」読書記事 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-entry-5959.html 原題は「Trouble Is My Business」。今ならニュースでは、ちょっとした行き違いでも…

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マニアックなレオ VOL39 「シャイニング」

映画のどういう部分を楽しむか? ストーリーだけでなく、 いろんな要素がある。 映像イメージ、空間デザイン、 俳優の個性あたりを重視すると 「シャイニング」これは外せない。 大好きなスタンリーキューブリック 監督作品。 ホラー映画というと邦画、洋画ともに 1時間40分とか尺の短いものが多いと 思うけど、これはやや長い。 (北米版は2時間23分だけど、 国際版は1時間59…

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町田そのこ「チョコレートグラミー」に脱帽です。

この年末年始は映画と読書三昧の日々だった。小説は軽く5冊以上は読んだだろうか。 映画や音楽に好き嫌いがあるように、小説にも好き嫌いがある。それはノーベル文学賞作家だろうが、芥川賞作家だろうが関係ない。好きな小説は好きだし、嫌いな小説は嫌いだ。歴史は大好きなのに時代小説はどちらかというと苦手で、ミステリーも好んでは読まない。ホラー小説や恋愛小説は論外だ。 これまで読んだ小説の中で文句な…

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この貴重な命を楽しみたい

コロナの影響とかで3、4年ぶりと なったカウントダウンライヴ🎸 →カラオケ🎤で朝帰り。 趣味人倶楽部からも何人か 観に来てくれた。 ありがとうございますう😁 子どもの頃からひとりで過ごす時間が 多かったから慣れてるとはいえ、 当たり前やろうけどやっぱり賑やかに 年越しの場を持てるというのは平和な 気持ちになれるんやなあ、 と改めて感じた。 同年代の友達、知り合いの…

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シンデレラはどこへ行ったのか~少女小説とジェイン・エア

廣野由美子 著 「シンデレラはどこへ行ったのか~少女小説とジェイン・エア」(2023/9 岩波新書) https://www.iwanami.co.jp/book/b631514.html という本を読みました。 シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』(1847)がこれまでのシンデレラ物語の約束ごとをひっくり返し、新しい女性像を創り出したこと。 https://w.wiki/…

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挿し絵入りの新訳 ヘミングウェイ「老人と海」 読みました

「老人と海」 The Old Man and the Sea (1952) >新訳でよみがえる、幻の挿し絵入り名作の復活! 著者:アーネスト・ヘミングウェイ 訳者:島村法夫 https://www.tkns-shobou.co.jp/books/view/538 小鳥遊(たか(鷹)なし)書房 (2023/5/25) (試し読み) https://www.tkns-shobou.c…

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ハメられた探偵

西村京太郎、「寝台特急あかつき殺人事件」から、 探偵事務所を訪ねた、ある中年女。 「探偵さん、義理の娘と一緒に長崎に行って、亡くなった息子の遺灰を佐世保の海にまいてきてくださらない?」 大阪の売れない探偵。 「はい、わかりました。手数料は20万円いただきます」 中年女。 「領収書はいいので、あなたの名刺の裏に、その旨を書いてください」 探偵。 「では、確かに手…

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NHK草彅剛主演ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」衝撃の秀作

昨日前編後編をまとめて見た、殺人事件をめぐる謎に引き込まれ最後に涙涙・・・深い作品の思いを今日も引きずっている。 映画加藤剛さん主演の「砂の器」を見たときの衝撃に似てるかも・・・ 丸山正樹さんによる同名小説を原作としたミステリー。 主人公の荒井尚人(草彅剛)は、耳の聞こえない両親の間に生まれた耳の聞こえる子供「コーダ」で、手話通訳士となって「デフ・ヴォイス」=「ろう者の声」と向き合って…

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日本エッセイ界のトップが見えてきた??

や、や、や、やったああああーっ! 文章を書くのが好きで、この日記の ページの他にも小説投稿サイトで 海外ひとり旅エッセイシリーズ 「世界はオモロイ 3部作」、 高校で講師(体育、保健)をしてた 時のめちゃくちゃなエピソード 「講師生活奮戦記 」とかを 連載している。 今、確認してみたら、、、 ランキング過去最高記録を更新。 小説投稿サイト「ノベルアッププラス」 で…

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ChatGPTで小説が書けるか?その1

約1年前にChatGPTがリリースされてこれによって世の中が劇的に変化した。この1年で信じられないくらいに急激に進歩している。 今、生成AIで何ができるというと、文章が書ける、論文が書ける、小説が書ける、絵やイラストが描ける、作詞作曲ができる、話し相手になれる、英会話ができる、ほとんどの言語に翻訳できる。自分に合った学習プログラムを作れる、企画書が作れる、会議の要約ができる、などなど、とて…

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日本最初の献体   宇都宮鉱之進と美幾のこと

 江戸時代には西洋医学が伝えられ、外科的な身体内部についての情報が、大きなショックを与えた。  西洋ではローマ帝国の時代から、妊婦が亡くなった場合、体内を切り開いて もし胎児が生きていれば育てる風習があった(ただし、妊婦はすでに死んでいるのであるから、切り開いた腹を縫合することは忌まれ、厳しく禁じられていた。違反者の医師は火炙りの刑などに処せられた)。迷信まじりでも、体内を見る機会のあった…

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小説「東京島」

最近読んだ小説は、 桐野夏生さんの「東京島」。 無人島で繰り広げられる、サバイバルミステリーです。 ストーリーは、 清子と隆の中年夫婦は、クルーザーで世界一周していたが、沖縄あたりで嵐に遭い、無人島に漂着。 その後、与那国島でのキツいバイトから逃げ出してきた若者二十数人が漂着。 さらに、中国船から島に放り出された中国人数人がやってくる。 全部で三十一人。 …