「死」の日記一覧

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『自分との和解』

母は数年前、がんで亡くなった。 母の病状は安定していて痛みも訴えず、看護師さん をはじめ多くの人の献身的ケアのおかげで安らかな 毎日だった。 最期まで意識もしっかりしており、母は死を受け入 れていたと思う。 病室に寝泊まりして付き添っていた私は、このまま 旅立ってくれればと願った。 しかし最後の最後になって激痛を訴え、結局モルヒネ を注射した後亡くなった。 私には、母は最期は苦しむかも…

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『やさしさごっこ』

「給食費がまだの人」 小6のとき毎月、黒板にわたしの名前が書かれた。 そんな日はいつも母に文句を言った。 終始 黙って聞いた後、母は決まってカレーライス を作り始めた。 牛肉の替わりにチクワを入れるのが母の工夫。 もやもやの1日も至福の晩餐(ばんさん)へと 変わった。 慎(つつ)ましい日々であったが不安も悲観もなく 過ごせた子供時代だった。 やがて社会に出て悟った。 両親は必死で…

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死を覚悟した

喘息で治療しているのだが、 日常生活において、アレルゲンや刺激物から 逃れることができなくて なかなか良くならないでいる。 とくに 洗剤の香料に反応して 息苦しさや咳き込みなどの発作が起きる。 最近の洗剤の匂いは強烈で 何日も続く香りなどと謳っていて 取ることができない。 家族は気を付けてくれて 家の中はほぼ無香料になっているが、 友人や宅配便など外部の人との接触で 息苦しさが起きてしまう…

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月命日

やっと2回目の月命日です  とてつもなく長く辛く淋しい毎日を耐えています 朝は特に辛く淋しさに耐えず 抗うつ薬のみます 辛い日は安定剤ものみ 何とかやり過ごす毎日です 午後2時過ぎからは 息子の晩御飯の支度して 3時過ぎから晩酌します 心安らぎます カウセリング受けましたら 泣きたい時はいっぱい泣く 叫ぶ 具体的に話しかけたりするのが大事だと聞き お骨 仏壇 御写真…

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せっかく人間に生まれてきたのに、

僕は自閉症スペクトラムだそうな。 昔々に近所のオバサンに当時、聞かれました。 「あなたは高校何年生なの?」 このオバサンは僕が高校に行っていないのを引き合いに出して あえて聞いたんですね。 「こ、高校2年生です。行ってませんけど・・・」 これでオバサンは自分の娘が高3である事に優越感を覚えた訳です。 僕は今だから言えるけれど、発達障害の 自閉症スペクトラムです。 そんな…

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生死(しょうじ)を離れる(仏教は「死」をどう考えるか 3)

一般に、時間は不可逆的に流れると考えられている。 しかし、そうした思念に囚われている限り、 やがて訪れる死は畏怖の対象となる。 浄土教系の佛教は死の向こう側に浄土があると説くことによって、 その超克を試みるが、 では、道元禅師はいかに説くか。 ※一般の方は受けつけない内容かと思われます。もしご関心があれば、以下をご覧ください。 https://smcb.jp/communi…

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「死後の世界はどんな世界ですか?」の答え

暇だと、色んな事を考える 今、浮かんだのは、表題の、  「死後の世界はどんな世界ですか?」とAIに尋ねたら、  AIはどう答えるだろう ということ。 もし、人間なら ・死後の世界なんてない ・お花畑が広がる、綺麗な所 ・真っ暗で何もない所を漂うだけ のような答えだろうか? 人間は一度も死んだことがないのに、死んだ後は〇〇だ、△△だと、それこそ見てきたように語る。 夢…

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自ら死をえらぶということ

先日、宗教の読書会の場で、メンバーの方が、かつて自殺願望を持っていたことを吐露されていた。自分もそうだったと語った他の方も居た。 冗談交じりに、では水に投げ込んであげましょうか、というと、いやいや実際水に没入すると死にたくない!とバタつくのです、と。本当の気持ちが湧き上がってくる。 身体は嘘をつかない。 死にたいと思うときに、からだも死にたいと言っていますか?からだが死にたがってい…

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どうせ死ぬのに

行きつけのカフェのマスターのこと。 最近は怒って私とは話をしないようにしていたためか、 その話題を耳にすることはなくなっていたのだが、 先日カウンターで私の隣に座っていた常連さんと その話題を語っていた。 聞き耳を立てるのは悪いなあと思いながら 距離が近いのでどうしても聞こえてきてしまう 語るといっても、 おふざけのようななかで 言っていたことなので 語るというよ…

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もうッ! 怒り心頭

新人さんらしい。 チラット見えるプロフィールには「拝読専門」とか、書いてある。 それなのに、幾つか日記が上がってる。 「・・・・は・・・なの?」という質問調の日記が有ったので、 その一つに答えた。その返信が  ああ、そうですか だけ。(正確には違うけど、まぁ、ほぼ、そんな風) で、やっと理解できた。 「拝読専門」ってそういうことだったのね。 お礼も何もしませんよ、コメントを読む…

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核心部を避けていた

嫌な感情や感覚が起きると 精神交互作用を起こし、 その感覚へ意識が向かうので固着し その人を雁字搦めに苦しめていくということを ずっと考えてきた。 精神交互作用の執着をしないようにするために 不安などの感覚がありながら やるべきことをやっていく。 そうすれば嫌な感覚は自然と流れ去っていく。 この訓練によって ある程度苦しみから解放されるようになってきた。 しかし…

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あと15年

一緒にいられるのもあと15年だね。 きのうの朝の夫がしみじみと語った言葉である。 (以前にも何度か言ってはいた) 夫は67歳なので 平均余命からすれば という前提がつくのであり、 もっと早くなるかもしれないし 遅くなるかもしれないということがあるのだが、 ひとつの目安にはなる。 夫は宗教に無縁で 宗教書などもまったく読んでいないような人なのだが、 こうしたことを…

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受け継ぐ世界

網の目のように張り巡らされた縁の 交差するところに自分がいる、 というありようは事実なのだが、 それだけでは死からの解決にならない旨を書いた。 背後に意思のような存在を感じ取って それがありありと感じられる世界観。 殺伐とした原理の世界ではなく、 生き生きとし温かさという温度の感じられる世界。 それが自分にとっての死の世界なのだ。 それを感じ取った人々、 著名な宗教者…

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シンデヨシ イキテヨシ

福井の妙好人で 竹部勝之助さんという方が つぎのような詩を書いている。 フッテヨシ ハレテヨシ ナクテヨシ アッテヨシ シンデヨシ イキテヨシ 以前この詩を読んだときには 理解できなかった。 死が怖くなくなったいま、 竹部さんと同じ心境になった自分がいる。 シンデヨシ イキテヨシ ほんと・・いつ死んでもいいなあと 心から思える。 なぜか?…

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「死後どうなるのか」という問題だったと、はっきりということができる

以前に、 「死の解決、死の解決」と口にする 私に向けて言われた師匠の言葉。 「死の解決、死の解決」とさかんに言うが、 解決というときにはその前に問題がなくてはならない。 あなたは死の問題をもっていたのですか? 自分はこう答えた。 死後に行くところが分かって ものすごく安心した今振り返ってみたとき、 ああ、これまで死の不安や怯えが 自分の中にあったんだな と捉える…

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泣きっ面にスズメバチ

実の兄 義理の兄に続いて実の父も亡くした 流石に葬儀屋さんもビックリ すっかり顔なじみ いつまでも明けない喪 葬儀も手続きも流れ作業 悲しむ間もなく 落ち着いたら 旅行行きたいなあ

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なぜ虚しくなくなったのか?

死んでからいくところがわかって 安心を得ることが出来たのだが、 もう一つ、なにがやっているとき 断続的に起きて来る虚しさもなくなった。 行くところがわかった安心感で 死が怖くなくなったというのはわかるが、 なぜ虚しさもなくなったのだろう? いろいろと解決できたのだから もうそれでいいではないかと思うのだけど、 なんでだろう? と考えたくて仕方ない自分がいる。 (…

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波が一瞬のうちに消えて海に戻るように、無量なる命の世界へと帰らせてもらう

長い長い迷いの中にいて、 そちらのほうが当たり前になっていたので、 死の不安から解放されたことが まだ信じられないというようなところがあるのだろう。 今朝も目が覚めたときに、 ほんとうに 死の不安から逃れたのだろうか・・ とつい考えてしまった。 恐る恐る 死を思い浮かべてみると、 帰るところがありありと浮かんだ。 ああ、よかった夢じゃなかった ほんとう…