「母との想い出」の日記一覧

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その昔秋刀魚焼く母七輪で

 蜑の路地さんま焼く香を憚らず  水原春郎  おろし大根盛りて半身の初さんま  赤座典子  その昔秋刀魚焼く母七輪で アロマ  さんま二尾買ふ夕空に星ひとつ  松本三千夫  サンマ焼く後期高齢者だどうだ  中原 幸子  はらわたの苦みも美味き秋刀魚かな アロマ    久々に長皿を出し初さんま  武藤節子  さんまさんま宮古のさんま流石なり  赤座典子  鈴虫を都の出…

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夏銀河 流れ星見る母との夜

 レモン切る焼酎黒色透明で  三神あすか    冷蔵庫レモンスライス蔵ひ置く  宮津昭彦  養生の野菜ジュースの檸檬入り  村上倫子  ゆるびたる身の箍締まりレモンの香  森清信子  焼酎に片手搾りの檸檬かな  荒井和昭    日のあたる順に色増すレモンかな  岩井京子  檸檬ハイ頼んでやはり飲み残す アロマ  鉢植ゑに今年は七つ檸檬の実  秋山信行  翠色マイヤー…

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皆生の湯海沿いの宿に母といて

 稲妻や砂丘に置いて来し旅愁  稲畑汀子  玉造り「玉泉」の宿にくつろいで アロマ  稲妻やハートのAを切り札に  宇都宮滴水  稲妻や玻璃戸の軋む杣の宿  西川よし子  皆生の湯海沿いの宿に母といて アロマ  稲妻や使ひ慣れたる鍋握る  幡江美智子  稲妻に縮んで伸びて黍畑  田中武彦  稲妻に眠れぬ枕裏返す  泉田秋硯  稲妻のトンネルいくつ抜け出雲  禰寝…

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紫陽花に 雨を撒くかな 天の母

紫陽花が好きだった母 たぶん、雲の上の天には四季は無いだろう 母が好きな紫陽花は、ずっと枯れずに咲いているはず そして、実家の庭に残した紫陽花が枯れないよう、天から雨を降らせる

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母と行く秋の霧島朱の社

 あと一口あと一口と新酒空  稲畑廣太郎  新酒酌む子にまかせたきことあまた  笹村政子  故里の新酒に冠せし「山頭火」  高野昌代  到来のワインの新酒セ・シ・ボン  鷺山珀眉  杉玉の色変わりて新酒時 アロマ  ためし酒これがまことの新酒とや  鈴木としお  温めし新酒を酌むや浜の宿  延川五十昭  美味珍味丹の盆に盛り新酒酌む  片岡さか江  新酒だと聞い…

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母と行く熊野古道に秋の風

 細縞を着てわたりゆく秋の風  佐藤喜孝  高原の木道走る秋の風  塚篤子  木道の先は池塘や秋の風  松浦哲夫  秋の風オペラシテイの赤ワイン  松村光典  開け放つどの窓からも秋の風  水谷文謝子  一歳のうなじを秋の風が吹く  はしもと風里  風の中一筋すがし秋の風  奈辺慶子  秋の風大手町に森出現す  田中藤穂  色なき風ピサの斜塔に紋章旗  上原瑞…

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命の逃避行-

「母との思い出」は命の逃避行では。 エクラスという女性。 13才の時の思い出は殺されたくない、か。 故郷のアフリカ、スーダンでは民族的大虐殺(genocide)があったから、両親とアメリカへ逃げた。 そして英語の地で過ごす子どもの頃は、TV「エレンショー」を見て英語勉強。 やがて大学院にも進み、今は英語教師。 さらに、自分が子どもの時と同じようにアメリカに来て、経済的に教育費を払えない移民学生…

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2月母が亡くなったというのに 傍(はた)から見たら私の日常は何も変わらない。 いつものように笑顔であいさつを交わし 仲間とスポーツを楽しんでいる。 朝食も昼食も夕食もおいしくいただいているし 録画しているドラマを楽しんで眠りについている。 いつもと変わらない日常。 ただ、心の中にぽっかり穴があいて 無性に悲しく涙があふれ 悔しくやり場のない自分に戸惑っている以外は 何も変わっていない。 …

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母作る鯒の味噌汁美味かりき

 草笛を吹いてゐる児が遅れがち  溝口遊雨子  烏の豌豆のピーピー豆を吹く アロマ  草笛を上手に吹いて慕はれて  久保晴子  草笛のテノールは僕アルト君  稲畑廣太郎  草笛の妙技に鳥語鎮もれり  稲畑廣太郎  草笛の音に青空の降りてきし  稲畑廣太郎  夕茜草笛遠く響きけり アロマ  草笛の合図ありけりケーナ吹く  岩下芳子  故郷を恋ふる草笛ビブラート  宮…

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バイキング穴子の握り母好む

 指先を湖に遊ばせ山若葉  岸本久栄  雨音は楠若葉より響き初む  田尻勝子  若葉してテラスのお茶はダージリン アロマ  着陸す蝦夷の若葉を傾けて  稲畑廣太郎  若葉風音が光となる水面  今井肖子  ビル街や銀杏若葉を溢れしめ  鍋島武彦  日に透けて揺るる軽さや樟若葉  片桐紀美子  界隈の路地をそらんじあなご鮨  千田百里  寝てる間に着いてお昼の穴子飯…

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おカンから「盗み」で叱られた-健康的「万引き」

今に大どろぼうになると言われた。 いたずらガキと言われた頃、他人の屋敷の塀越しに柿をもぎ取ったあと。 しかし、石川五右衛門にはならなかった。 この盗みは健康的だから-うまそうな柿を食いたい、「コラ」とどなるその家人から逃げるのがおもしろいとの動機。 食欲プラス遊びの盗みは、心理学的には健康的な万引き。 金がなく、飢えからの万引きも健康的。 しかし、金があるのに盗むのは心病(こころやまい)の…

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四国旅祖谷渓碧く母もいて

 豊肥線列車で巡る親子旅 アロマ  四国旅祖谷渓碧く母もいて  アロマ  母の日や白き卓布に糊きかせ  岩永はるみ  母の日の炭酸水の気泡かな  横井遥  母の日も朝市守る土佐の母  大久保白村  母の日の酸味の強きワイン飲む  出口誠  母の日や短縮番号1に母  井原美鳥  母の日の妻ヘワインを選びけり  三村純也  母の日や母をたしかむバギーの児  藤田宏 …

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母の日にリクエストした本貰う

 美しき旅路の夜明け母の日よ  稲畑汀子  母の日やおひたしに盛る花かつお  小澤えみ子  母の日や紙工作の花の束  平木三恵子  古浴衣縫ひ目に残る母の日々  福森順子  クレヨンのカーネーション咲く母の日よ  秋山深雪  母といふ枷なき母の日を旅に  稲畑汀子  母の日や九十年といふ重み  稲畑廣太郎    母の日に原稿急かす事は止め  稲畑廣太郎  母の日…

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鈍川温泉 《化粧の湯》

 テレビの旅番組を見ていて  親子で旅した四国の「かずら橋」を思い出した  橋の下を流れる川は碧く美しかった  川の大きい石は碧懸かってまるで翡翠のよう  「かずら橋」は下の川を見つつすいすいと渡った  網目が割と大きいので 靴が半分入ってしまったり  渡った向こうに茶屋があり一休み  電気炬燵に入ってくつろいだ  私はアマゴの塩焼きを頂いた 美味しい!  母と妹が何を食べ…

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歓喜の車中泊と、あるロードレース大会の悲劇

 生まれて初めて車中泊をした。  僕の車はVWのゴルフで、決して広くない。この間まで車中泊しようとも思わなかった。でもある日の午後、試してみたら行けそうだと直感した。そうなるとムズムズして早く試さずにはいられない性格だ。ちょうど午前6時30分に自宅から1時間の距離のロードレースにエントリーしていたことに気が付いた。当日自宅からだったらすごく大変だけど、現地で前泊したらかなり余裕がある。わくわく…

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今日は愛犬ピョン吉の命日です。

犬も猫も喋れないけど心は通じています。 取手の犬屋で6万円で購入した黒柴ピョンは兄弟を無視し私に抱き付いてきました。 犬小屋を買い餌箱置いても一晩中泣くのです。 根負けした私は自室に連れて来て寝ました。 部屋でうんちすると虫だらけ虫下し飲ませ退治しました。 散歩とお風呂、そして布団で寝る、愛犬のことをペットと呼ぶことに異論がありました。 ピョン吉との18年間の人生は相思相愛、私が出張から…

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【人生相談】80歳の母がうっとうしい。でも、突き放すこともできません。

80歳になる母が未だに過保護。うっとうしくていいかげん離れたいのですが、母にはほかに生きがいもなく、突き放すのもかわいそうな気がして、なかなか離れられません。(40代・S子さん) 母は80歳と高齢ながら、未だに家事を一手に引き受け、元気に暮らしています。それはありがたいことなのですが、あまりに過保護で、正直、いいかげん母から離れたいと思っています。「母は自分が役に立っていると思いたいから、家事を…