「避寒宿」の日記一覧

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春の暮茜仄かに雪の面

 雪國と花莱の國と冬二つ  西山胡鬼  雪国は雪にやすらぎ年移る  西村梛子  地震後に雪降り積る能登輪島  アロマ  ほんたうの雪国今朝の空の藍  邑橋淑子  雪つかみ遠き雪国なつかしむ  長谷川登美  都会にも雪国らしき音のせり  桑原敏枝  快晴の旅路雪国脱け出して  安原葉  雪国の心を添へて一夜干  泉田秋硯  春の暮雪国の子の外…

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湯の町に桜の季節野天風呂

 湯の町に桜の季節野天風呂 アロマ  温泉に入りて遊ぶ男女や小夜時雨  松本たかし  打たせ湯もあり露天に花びら散って アロマ  温泉に来て元日を遊びけり  高橋淡路女 梶の葉  温泉ぬるく沸かすともきく木の芽かな  尾崎迷堂 孤輪  温泉のかたすみにさす月を肌に女居り  荻原井泉水  正月に萩の湯屋街満喫す  アロマ  温泉のとはにあふれて春尽きず 高浜 虚子  温泉の駅に英…

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夕月夜花菜揺らいで茜差す

 避寒宿刺身のつまに菜の花添へ  鈴木真砂女 居待月  郭公は花菜の丘の奥の山  大野林火  夕月夜花菜揺らいで茜差す  アロマ  菜の花がしあはせさうに黄色して  細見綾子(1907-97)  菜の花が岬をなすや琵琶の湖  渡辺水巴 白日  菜の花にねり塀長き御寺かな  高浜虚子(仁和寺)  菜の花に光る時あり城の鯱  高浜虚子  風呼ぶ夕映え花菜は金の環浮かべ浮かべ  古沢…