「哲学」の日記一覧

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裁判と人間

海外のドキュメンタリー番組で、 アメリカでの俳優夫婦間の裁判が取り上げられていた 結果は夫側の勝訴 夫婦の間で何が起こったか、ではなく 裁判の行方を世論が左右したということに関心をもった マスキュリニズムとは、 今日では男性差別撤廃の運動とされているが、 そこには男性優位の感情が働いているという 番組では裁判でのトピックが流されるたび マスキュリニストたちが、 夫側が有利になるようなフェイク…

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「いつもの言葉を哲学する」著:古田徹也 発行:朝日新聞出版

日常で見聞きしたり、自ら発する言葉を取り扱っています。 哲学的考察というより、哲学的エッセイと行ったほうがいいかも知れません。 哲学用語は殆ど出てきません。 最初の章で取り扱っている言葉は「丸い」、「四角い」。さらに、なぜ「三角い」とは言わないか?と言う疑問を出してきます。 これらを題材に、言葉は歴史と現実の絡まりあった中に存在していることを説明しています。 この「歴史と現実社…

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生死(しょうじ)を離れる(仏教は「死」をどう考えるか 3)

一般に、時間は不可逆的に流れると考えられている。 しかし、そうした思念に囚われている限り、 やがて訪れる死は畏怖の対象となる。 浄土教系の佛教は死の向こう側に浄土があると説くことによって、 その超克を試みるが、 では、道元禅師はいかに説くか。 ※一般の方は受けつけない内容かと思われます。もしご関心があれば、以下をご覧ください。 https://smcb.jp/communi…

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1000年前の情熱的恋愛

自身の常識的世界観を組み立て直すため、哲学や神学の本を読みます。小田垣雅也「現代のキリスト教」を読んでいて、そもそも神学という言葉を使い始めたのは、アベラール(1079〜1142)と知りました。アベラールは、神学者、哲学者。39歳の時、17歳のエロイーズに出会います。ふたりは、愛しあい結婚しますが、そこからは波乱万丈。詳しくは、岩波文庫「アベラールとエロイーズ 愛と修道の手紙」などをお読み下さい…

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日本語からの哲学 著:平尾昌宏

日本語からの哲学 著:平尾昌宏 発行:晶文社 副題にある通り、  なぜ<です・ます>で論文を書いてはならないのか? という著者の疑問から始まった考察をまとめた本です。 <です・ます>で書いた論文が却下されたことで、著者は相当意地になって、この本を書いたのか? などと思いながら読みはじめます。 一般的に言われている「論文の書き方」から始まり、敬語、言文一致、人称との関わりなどを巡…

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生きる意味は意味

構造主義が好きで何でも構造主義的に考えます。「人間の世界は、全て事象とそれに紐付けられた意味でできていて、意味は言語で構成され、拠って、エピソードや物語である。すなわち、人間の世界は物語なのです。」とまぁ、こんな感じですが(*^_^*) これが何故好きなのかというと、それは、人間の生きる意味に言及できるからです。「言及」正に、言語でできてます。辛いのにダイエットしたり、良い大学や就職を求めたり…

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文句もいい だが少しは「公」に徹してみては   !

昨日は、久々に歴史談議に花が咲き、有意義な一日をすごさせてもらつた。こんな話が出来る御仁たちが少なくなっている昨今、面白おかしく、社会も政治も関係ねぇ、楽しけりゃいんだ。こんなのばかりで、実は、がっかりする場面にでくわす、問題意識がないのが当たり前、そんな世の中、信頼に値する人にはなかなか出会えない。 これも時代のながれなのか、自分だけよけれゃいいという戦後の洗脳政策のたまものであろう。か…

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「哲学の方法」 著:ティモシー・ウィリアムソン

「哲学の方法」 著:ティモシー・ウィリアムソン  訳:廣瀬 覚 発行:岩波書店 副題には「哲学がわかる」とある。 本屋でそれを見つけたので、  こりゃ、買わない訳にはいかない と、買ってきました。勿論、読んでみました。 が、「哲学がわかる」はちょっと、誤解。 「哲学がわかる」は哲学初学者に対する参考書的なシリーズに付けられた名前のようです。 この本を読んだからと言って「哲学がわ…

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"5つの禁止令" から逃れたい

私は、家の事情で大学中退した、 とは前に書きましたが、その学科は人間科学科でした。 平たく言うと心理学哲学系です。 小学生の時から心理学に興味があり、 心理学者やらカウンセラーやら そっち系になりたかったんですね。(^^ゞ ま、中退してしまった時点で志を絶たれた感じで 今考えたらどこかで親を恨んでいましたし、 黙々と働いてる内にそんな希望も 労働に追われて薄まっ…

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従容として死を迎える(仏教は「死」をどう考えるか 2)

※PC版「趣味人」がとても使いづらくなった印象を受けています。今までは表紙から調べたい頁がすぐに閲覧できたのに、今はクリックを重ねないと辿り着けません。個人的にそれより困るのは「日記」が際立って表示されてしまうことで、私のような偏屈な思弁家にとっては投稿にも勇気が必要になります。運営者に改善を求めましたが、いままでの方式では負荷が大きいということ。無料で使わせていただいているので、それ以上のこと…

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生き生き生きる

わたしたちは皆、まさに生きています。その上で大切なこと、それは文字通り「生き生き生きる」ことなのではないでしょうか。 「生き生き」は、「生活」すなわち生きる活動への意欲を示す言葉です。 いっぱい寝て、食べて、遊んで、交流して、自分を鍛えて、心を豊かにして、笑って、泣いて、喜んで、悩んで、乗り越えて・・・ その全てが生きることであると噛み締めながら生きることを楽しめればいいですね。 家族で…

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エクリチュール 1

宇宙の中の「存在」は、素粒子の集合で出来ている。その中で人間は、「存在」とは異質の「知性」を獲得した。 知性の仕事は、宇宙の認知。認知とは、出来事を含めた存在を分節化された言語によって意味付けすることである。 従って、人間にとっての宇宙、もしくは、世界、もしくは、人生は、「存在とその意味」で出来ているのだ。 「意味」は、人間しか持たない言語でしか構成されない。意味は、語られることではじめて…

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エクリチュール

宇宙の中の「存在」は、素粒子の集合で出来ている。その中で人間は、「存在」とは異質の「知性」を獲得した。 知性の仕事は、宇宙の認知。認知とは、出来事を含めた存在を分節化された言語によって意味付けすることである。 従って、人間にとっての宇宙、もしくは、世界、もしくは、人生は、「存在とその意味」で出来ているのだ。 「意味」は、人間しか持たない言語でしか構成されない。意味は、語られることではじめて…

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現代芸術に就いて

M.メルロー・ポンティというフランスの哲学者はセザンヌの「りんご」を人間がいる以前の風景だと評しています。 ドイツの哲学者、M.ハイデガーはゴッホの靴の絵には農民の全生活が表現されていると語っています。 私は美術については門外漢で、美学という視点に立って鑑賞することが出来ません。専門は哲学なので、絵も言葉というフィルターを通すことで僅かに理解できるような気がしています。 先日、上野…

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善性について

※ご注意、哲学的な内容です。関心のない方は忌避してください。 古代ギリシャの哲学者たちは真善美を主題とした。 人は何事かを理解したとき、成程‼、と頷く。プラトンはもともと知らなかったことであるのに、どうして解かったと言えるのか、と疑問を呈し、その説明を前世で得た知識の想起(アナムネーシス)であるとして自説を立てるが、 人が謎に魅了され、解き明かすことに快感を覚えることは否定できないよう…

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筆者が心掛けていること🔮考えていること🔮

関係者各位🔮 わたくしいや、筆者が心掛けていること🔮考えていること🔮(俺も、もう満52歳、芸術家等々だったら大家(たいか)の域(いき)だ…🔮もう生意気じゃない)について思い切ってmy blog(マイブログ)に健筆(けんぴつ)を振るってみることにしました🔮 筆者は真面目過ぎて絶対に仕返しをしないことを見抜かれて、よく酷い目に遭います🔮 そんなときは酷い目に遭わせやがったb…

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「筑波哲学 31号」に寄せて

およそ一か年かけた小論を昨日まとめ上げ、筑波大学紀要向け投稿しました。表題は「対象認識と意味、表現の起源」です。 日本語は外国語に比べて語彙が豊富だと言われていますが、しかし、それでも森羅万象を表現するには足りません。また、言葉は、哲学では一般に本質と言われているところの、物の奥底に達することはできません。そもそも私たちは物からは現象しか与えられていないので物そのものを、敷衍するなら物事の真相…

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嫌われるということ

今年から、市内の禅寺で月二回ずつの座禅と写経に励んでいる。 寺には僧侶が三人、 住職の他に、前住職とそのご子息が努めている。 仏教は慈悲、和顔愛語(穏やかな顔で人に温かい言葉をかけること)と言うが、 最近になって、その一人からどうも嫌悪されていると感じるようになった。 寺は座禅、写経する人に、折重く、野菜、師走ともなれば餅と、施しを行うのだが、 私は、と言えば、 全体に掛かる御言葉…