「闘病中」の日記一覧

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本当に苦しい時は、誰にも何も言えない

心配して頂くのは有りがたいですが、「そ~っとして置いていただくのがい一番嬉しい」事も有る。 電話も同じことを言いたくない。 メールの返信もつかれます。 命と闘っています。そっとしておいてください。 有名人では無いけれどそう言いたい事も有る。

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前世の償い

田舎からの長距離ホスピタルドライブもあとどれくらい? 命の限り? 近場に良い病院ができることを夢見て? 空腹のまま造影剤CT室より飴一個と茶ボトルをもらい、飴だけで生き抜くなう 食事抜きの罰も辛い 甲状腺癌全摘リンパ郭清術より丸7年 前世で何をした?と毎回妄想 CT結果待ち診察室前にて 首を洗う

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 13 《 最期のお別れ会 》

点滴の休日=外出が決まった時、カミさんが一番に行きたかった のはテニポンクラブの会場だった。 闘病中のこの2年あまり、何度もKちゃん先生や部員の人からの 電話も戴き、昨年の忘年会には招待もされた。 行くその前には美容院で髪を整えたが。抗がん剤で抜け落ちた髪 がそれを止めた事で、幾分か復活したのだ。 10月下旬 ○日 およそ2年ぶりに練習会場に出向く。 見慣れた顔の常連さんが 15名程か。 光景…

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 12 《 いよいよか・・ 》

12月初旬 ○日  ( 個室に移った翌日 ) 担当医 先生の状況説明とこれからの予測説明を二人の娘と聞く。 尚、延命治療はしないとの確認、書類にする。 12月初旬 ○日 京都の妹さん親子が3人で駆けつける。 声掛けに対し、目を開け微笑みを返してくれる。 しかし、その目は見えているのだろうか? 12月中旬 ○日 殆ど眠っている状態だ。 この数日間、面会前に近くの喫茶でミックスジュースを買い、 …

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 11 《 あの微笑が・・ 》

前記のカミさんの妹MYさんは、京都でお母さんの面倒も見て、 ○○家の世話役の中心となってきた人だ。 当初から、家族を無くしてしまった僕を暖かく受け入れてくれた。 と云うよりも、長女の旦那と云う事から 事あるごとに僕を立てて もくれた。 また この旦那も素敵な人だった。 土地は京都だが、江戸っ子気質で、酒も強く、サッパリとした人 だった。性格的には僕と真逆と云うのが的を得ているか。 この人に対し…

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 09 《 症状悪化 》

11月下旬 ○日 午後、着替え等を持って病院へ出向く。 たまたま長女が近く迄来ているそうだ。 且つ、30分程後で 先生の病状説明と相談があるそうだ。 長女よりTELあり。 コロナ禍で、面会許可は一名だが、先生の話となれば二人でも 良かろうと、入口迄 迎えに行く。 先生の話は、CT検査、血液検査でも 癌の成長はカナリ進行し ているのは間違いない、と。 これからはドンドン悪い症状も出てくるであろう…

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 08 《 急遽入院 》

11月下旬 ○日 この3~4日、カミさんの口にする食事は極端に減ってきている。 と、云うより殆ど食べていない状況に近い。 それよりも 吐き気を催す回数が増え、お腹も痛みが出てきた と云うのが心配だ。 今週は吐き気止めの薬の量も増やして貰ったが。 小さな我が家では、一階にはベッドは一つしか置けず、僕は 二階で寝ている。 今朝の夜明け前、昨夜のカミさんの調子が気になり 階下に降 りてみると、案の定…

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 07 《 カミさん怒る : 2 》

失言て奴は、得てして相手を上げようとした時に出る。 前回のカミさんに怒られた日から 10日程経った日か。 カミさんと食卓テーブルで向かい合っていた時で有る。 カミさんは遠視メガネを掛けると、目が一段大きくなり、 普段より可愛い顔になる。 その時もその顔を見て、改めて『カワイイナ』と思った。 そして 発した言葉がこれだ。 「 皆の想い出に残る ○○さん(カミさん)の顔は、皴だらけの  婆さんの…

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 06 《 カミさん怒る : 1 》

僕は若い頃から 失言の多い男だった。 この為 喋る事が極度に少なくなり「寡黙の人」と、 言われた時期もあった。 カミさんも同居を始めた当初、「なんて人だ」と思った 事も多々あったと云う。 在宅医療を始めて 2週間程経った ある日の事。 その日はケアマネさんが訪問。 在宅状況について、当人や家族の不満点、希望等を把握する為、次々と質問を浴びせる。 そんな中、食べ物の話になった。 ( この頃は宅…

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逝く道程の一コマ、残される俺 : 04 《 気が狂いそう 》

オイラが定年退職した時、改めて 自分は運の良い男だと思った。 一度見て貰った占い師は、「他人から助けられる運を持っている」と 云っていたのを思い出す。 思い起こせば、短気な性格にも関わらず 失業する事も無く、定年迄 勤め上げれた。 大した能力も無いのに、良い上司に恵まれ、大きな(と思う)仕事も 経験出来た。 そんな事より、我が人生で最大の幸運は、熟年離婚してまもなく カミさんに巡り会い、共に…

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逝く道程、残される俺:03 《 お出掛け 》

10月下旬 〇日 自宅での在宅医療が始まると、毎日来る看護師さんそれぞれが、 「ある程度、お出掛けしたら良いですよ。」と、勧める。 その日の点滴投与はお休みとなり、身体にチューブはつかない。 確かに読んだ本の中に「癌に克つ動技」と云うのがあった。 普通の健康な人だって 一日中ベットにいたら心身ともにオカシクなってくる。 『出来るだけ 外の空気を吸いに行くべきだ。』と思った。 まだ病気は治る …