波昏れて千鳥のあとの残りけり 水田清子 汐満つと千鳥の嬉々と啼きにけり 大橋淳一 潟千鳥影より迅く走りけり 小林草吾 浜千鳥夕日を曳きて走りけり 松岡隆子 「浜千鳥」童謡懐かし歌詞を見る アロマ 海光や嘴争ひの夕千鳥 佐々木よし子 波のある限りを駆けて夕千鳥 朝妻力 光りつつ波間に消えし夕千鳥 稲畑汀子 旧い教科書に「浜千鳥」斉…
パソコンの少年の瞳に冬の色 董振華 裏庭の隅々までも冬の色 アロマ 落日の海は一気に冬の色 浅野恵美子 大いなる山懐も冬の色 柴田靖子 冬ざれや海鵜の群れる岩ひとつ 荒川優子 競馬場に落葉だまりや冬ざるる 簗田たかゑ 冬ざるる銀座の路地の奥の奥 稲畑廣太郎 冬ざるる故郷の山河声もなし 吉原理夫 冬ざるる川沿いの街白くあり …
冬の備えにと思い 森進一を聞きながら思案中 メリヤス屋でミシンを踏んでた頃 森進一が 女のためいきでラジオで聞いた 恥ずかしい気になって聞いてたが この歌女のためいき で日本の唄が変わったと思う それまでは名人が書いた 詩に曲を付けてロマンとかで 女のためいきから日本の詩歌が変わったと思う この年には 夜霧の慕情・東京渡り鳥・緑川アコの夢は夜ひらくも流行ってたが
セーター赤く改札口を無事通る 竹内弘子 その昔吾子に綱編みカーディガン アロマ 男の厨房セーターの腕まくり 齋藤厚子 夫に機械編みのセーターを アロマ セーターに赤いハートとイニシャルと 青谷小枝 街闊歩昭和に買ったセーターで 波戸辺のばら 住む町の空より青きセーター買ふ 村田近子 朝市へ行くセーターに首突つ込む 土井三乙 夫に会ふ日の…
今年はまだだが、足元が冷える夜には湯たんぽが定番。 お湯を沸かしてプラスチック製の湯たんぽにお湯を入れる… これを家族分、4つ。 私が電気毛布の類が嫌いだったので、家族みんな湯たんぽのファンだ。 係は旦那さま。 1番の寒がりだから、自分の湯たんぽは自分で作っていた。 ついでに私のも😁…からおばあちゃんのも。 そこへ、今年は息子の分も増えた。 「湯たんぽ、要る?」と聞けば、みんなが要る〜と言…
今の時間とても冷える 朝食にちいさなお握り二つ ゆかりと白胡麻 水郷や景を横目に炬燵舟 鷲尾敏子 柳川の炬燵の舟に鰻膳 アロマ 山の湯のすでに奥には炬燵あり 秋山義彦 地震かな?と吊紐見上ぐ炬燵より 林翔 話また昭和にもどる掘炬燵 松本恒子 食むときも物書く時も炬燵かな 佐々木秀子 こたつから出るきつかけのお客さん 出口…
ネットのアパレル通販から コートとセーターを注文 中綿モッズコートはベージュ セーターは 透かし編みタートルニットで 紫が勝った桜色 きざはしによべの聖樹の星ひろふ 能村登四郎 あつあつの舌平目わがクリスマス 鷹羽狩行 ある窓の聖樹の影も港町 福田蓼汀 秋風挽歌 なつかしの夕日を待てり大聖樹 平畑静塔 樅の木戦ぐ庭に雪降りだす アロマ 母…
冬温し回転寿司の鰤ハマチ アロマ 冬あたたか佃の空へ橋くだる 上田日差子 乳母車より寝息洩れ冬あたたか 伊丹三樹彦 冬ぬくく果樹の畑も屋敷うち 長谷川素逝 暦日 冬ぬくし水飛ばし掃く魚市場 槫沼けい一 冬ぬくしシルバー席ある遊覧船 荒 久子 冬ぬくし短靴にフレアスカートで アロマ 冬ぬくし午に遅れて時計鳴り 上田五千石『琥珀』補遺 冬ぬくし街角…