よぎりしはしかと蜻蛉なりしこと 稲畑汀子 竹やぶの日向塩辛蜻蛉とぶ 大崎紀夫 蜻蛉を夕日に染めて母校かな 浜福恵 青空へ蜻蛉の翅ひかり透く 田中臥石 禅寺の裏に一匹赤蜻蛉 アロマ 大地震の前ぶれならむ蜻蛉涌く 志方章子 蜻蛉と共に湖畔を引返す 稲畑汀子 蜻蛉の消えたる空のはたと暮れ 今橋眞理子 風生れ蜻蛉の道出…
文月を小さく語るドロップス 中原幸子 雲疾き夜空みてゐる文月かな 小渕二美江 川蜻蛉影が水中飛んでゐる 村高卯 蜻蛉生る小草にしかと上がりをり 小山ほ子 空の色剥いで塩辛蜻蛉かな 稲畑廣太郎 萩の木の間を彷徨うオニヤンマ アロマ 糸蜻蛉風にまかせて浮きにけり 鈴木良戈 川蜻蛉空に水あるごと流る 松田多朗 蜻蛉や…
筑波嶺はかげり青ねこじやらしかな 西村純吉 頬寄せてビルの谷間のねこじゃらし 尾上有紀子 いつせいに風の虜のねこじやらし 伊藤和子 風の尾を捉へて朝のねこじやらし 木内憲子 ねこじやらし碧い穂優し麦に似て アロマ 仕上げは風金色をなすねこじゃらし 佐藤喜孝 ねこじやらし淋しがりやの風集め 鷺山珀眉 白むくげ荒川線のすれちが…
* 鉢の木に一夜を宿る赤蜻蛉 * 休耕田とんぼの空となりにけり * 秋の夜や2B鉛筆尖らせて * 手を腰に前へならいと運動会 * 秋ともし肩に肘にと張り薬 少し体調を崩しました。左の肩から指先に水泡が出来て病院に行きました。帯状疱疹と診断されました。 今までこれほど痛く辛い思いをしたことが有りません。 まだこの痛さが続くのでしょうか・・・ 夕方、庭先の植木鉢に赤蜻蛉が止まって居ました…
大芝生蜻蛉の国となりにけり 水原春郎 日盛りに蜻蛉ふれ合ふ音があり 正木光子 透明になればいいって川蜻蛉 山口夏枝 屋上に塩辛蜻蛉高島屋 山田閏子 蜻蛉生れ湖畔の季節移りけり 塙告冬 つぎつぎに空を抜けくる山蜻蛉 梅村達子 向かひ風切つて蜻蛉高くあり 生田恵美子 貝割菜蜻蛉の影より小さし 大串章 飛石のひとつ先行く蜻蛉かな …
夜食にチキンラーメン 卵と葱を添える 冷えたプアール茶が美味しい ホテルに傘忘れ日が過ぐ巴里祭 鈴木鷹夫 渚通り ほととぎす傘さして行く森の中 浜田酒堂 朱い傘ろうけつ染めの模様なり アロマ ぱらぱらと傘に音して秋の雨 長谷川櫂 蓬莱 牡丹雪の地に着くを見つ傘ひらく 殿村莵絲子 花 季 加賀びとの花に遊ぶや傘さして 高橋睦郎 金澤百句 縁に…
俳諧の旅に拾ひし木の実植う 麻田椎花 俳諧の旅に日焼けし汝かな 高浜虚子 俳諧の旅を寒行とぞ思ふ 下村梅子 俳諧の炉火絶やさずに守れよと師 村松紅花 俳諧の腕力振るへ其角の忌 高澤良一 ぱらりとせ ネットにて俳句投稿お題あり アロマ 俳諧を守りて小千谷の雪の中 長谷川櫂 蓬莱 文字摺草さらりと発句ひとひねり 角田双柿 碧天を占めた俳句の時間帯 …