星空の雪景色窓際に見て
ロープウェーの昇る山頂雪と言ふ 永島雅子 家鳴して窓に目をやる雪夜かな ことり 雪の来るけはひに木々の夜のさわぎ 豊田都峰 軽々と雪積む中を駆くる鹿 ことり 駅離る雪の外房電車来ず 田中臥石 日矢射すや小千谷縮の雪晒し 杉本光祥 掛蕎麦の大盛雨は雪となる 東亜未 雪の竹しなやかにあり風すこし 外川玲子 雪斜め晴れて新潟バススア…
ロープウェーの昇る山頂雪と言ふ 永島雅子 家鳴して窓に目をやる雪夜かな ことり 雪の来るけはひに木々の夜のさわぎ 豊田都峰 軽々と雪積む中を駆くる鹿 ことり 駅離る雪の外房電車来ず 田中臥石 日矢射すや小千谷縮の雪晒し 杉本光祥 掛蕎麦の大盛雨は雪となる 東亜未 雪の竹しなやかにあり風すこし 外川玲子 雪斜め晴れて新潟バススア…
一点の刃こぼれもなし寒三日月 塚腰杜尚 寒三日月うすうすまろし父を恋ふ 堀口星眠 営巣期 冬三日月ひたと機窓に深空航く 富安風生 飛ぶ雲の寒三日月にかゝりたる 森 みち子 洩るる灯のそこより前後なき深雪 安東次男 裏山 駅にだけ人をり深雪村眠る 嶋田摩耶子 卯の花の深雪咲きして美術館 本宮鼎三 温泉上りの身の柔らかし深雪の夜 殿村莵絲子 牡 丹 …
冬紅葉列車ひたすら北目指す 富田直治 靄晴れて島に広がる冬紅葉 堀田知永 冬紅葉 境内単(ひとえ)に美しく アロマ 桜紅葉冬のひかりを集めけり 三村禮子 回廊の格子に見ゆる冬紅葉 小林優子 冬紅葉天に透けゆく水の音 曽根田幸子 冬紅葉窓越しに饂飩啜りつつ アロマ 暁光の木立のなかや冬紅葉 阿部ひろし 冬紅葉風急ぐとき色増しぬ 加古…
秋惜む色を揃へて植木市 稲畑廣太郎 突堤の先端に立ち秋惜しむ 定梶じょう 十九時の鞍馬の駅に秋惜しむ 飛鳥由紀 宵闇に紅葉浮き立ち秋惜しむ アロマ 芋菓子を買うて小江戸の秋惜しむ 木暮剛平 干して濃き鱲子(ぼら)の朱と秋惜しむ 安藤しおん 野の風を聞きし五感に秋惜む 稲畑廣太郎 秋惜しむ膳に豪快浜料理 安藤和歌子 秋惜しみ信州…