西安のゾロアスター教寺院跡の現状や出土品を知りたい

丁寧なご回答をありがとうございます。
おそらくそのような状況だと思っていました。
山川の高校の教科書には、６つともゾロアスター教寺院となっています。しかし、４つは祆教寺院で間違えなくゾロアスター教寺院ですが、２つは波斯教寺院と文献に残っていて、マニ教寺院の可能性もあるということです。
空海の滞在した青龍寺は四国の真言宗の方々が中心になり復元されたと聞いています。文献では、最初空海は波斯教寺院にいたようです。そうすると護摩を焚く真言宗独自の祈祷法がゾロアスター教の火を寺院内で焚くのと共通点があるようです。
数年前、西安郊外で当時のゾロアスター教徒だった波斯商人の墓からレリーフの入った石棺が発見されたようです。
なにしろ中国語ができないので、専門官に尋ねるにもメールもできません、近いうちに現地を訪問しようと思っていますが、準備だけはして出かけようと思います。
イスラムに追われたササン朝ペルシャの最後の皇帝ヤズドギルド３世は長安まで来ましたが、帰途メルブ（現アフガニスタン）で暗殺されています。
今後ともよろしくご指導ください。

ちなみに、空海が滞在した西明寺、梵語を学んだ礼泉寺は今もその位置はわかりません。後日の青竜寺は３０年前までは田んぼの中でした。今は香川県の仏教会の資金のおかげで復建されつつありますが・・・・。ちなみに、嵯峨山や孫悟空の墓、そして徳宗のお墓、太壺（少し字が違いますが、この字しか日本語にはないので使用します）寺などの空海との伝説は知る人ぞ知る伝説です。

さすがに詳しいですね。空海は梵語を禮泉寺で学んだんですか？禮泉寺は、女観と呼ばれた女性のための道教寺院で波斯寺にも祆教寺院にもあります禮（ただし、示偏が西になっています）泉坊と同一でしょうか？　もしそうならゾロアスター教寺院で梵語を勉強したことになります。ゾロアスター教の聖典アベスタの古い部分は梵語（サンスクリット）で書かれています。教徒は梵語を学ぶときに「あいうえお」をまず覚えるようです。日本のアルファベットを教えてくれということでしたが、「あいうえお」だけ教えると彼らは最後まで言えました。真言宗の護摩がゾロアスター教と酷似してることも納得できます。