ゴン太の日記 どう思いますか?
下記にある文章は、ある方の ゴン太 という日記です その方の了解を得て
転載したのです
私はこれを読んで涙しました そしてより多くの人に読んでほしいと思いました 貴方はこれを読んでどう思われましたか?
秋の夜長の頃となりました。
それにあわせて一年分の長い日記を書くので最後までお付き合いしていただければ幸いです。
山歩きの好きな私がよく行く山に尉ヶ峰(じょうがみね)があります。
常緑樹が多く、浜名湖を眺望するハイキングコースで、夏は日差しを遮り、冬は吹き尖る西風を防いでくれて四季を通じて多くの人が訪れます。
その山の中腹に中国古美術の展示販売する施設があります。そこに三年前の夏一匹の野良犬が棲みつきました。
初めてその犬に出くわした時、犬の苦手な私はなるべく目を合わせないように通り過ぎ、彼もまた一定の距離を保つように後ずさりして私を見送りました。
それでも月に三、四回は登りに来るのでいつしかお互いの怖感や警戒感も薄れ、付かず離れずの良好な関係になってきたのです。
これは他のハイカーたちも同じで、少しずつ人気を得たその犬は、可愛げのない風貌からみんなに「ゴン太」と呼ばれるようになりました。
ゴン太は、たまに20キロを超える水を背負って登る私がばてて歩みを止めた時、10メートルほどまで寄って来て、「がんばれよ」と言っているかのように、再び動き始めるまで立ち止まって励ましてくれるのです。
そして時々振り向きながら私を頂上まで導き、お役御免とばかりにいつの間にか姿を消し、また次のハイカーを連れてきます。
そのゴン太が昨年七月突然姿を現さなくなりました。
もちろん今までも顔を見ない時もありましたが、一月以上も出会わないことはなく、何が起きたのか施設の管理人に尋ねたのです。そこでゴン太が捕獲されたのを知りました。
更に詳しく伺うと、役所に、野良犬がいるから捕まえるよう、再三の電話があり、その通報を受けて係りの者が来たけれど、人畜無害なゴン太の様子を見て「捕獲ならず」と報告をして一件落着を図ったのです。
ところがその後も幾度か電話があり、ついに捕獲やむなしとなったとのことです。
事の真相を知ったハイカーたちは、山頂のあずまやに備え付けてある登山ノートに「通報者は鬼だ」、「二度とこの山に登るな」、「孫に話したら泣き出してしまった」など、役所に連絡したものを非難する多くの書き込みをしたのです。
それから三ヵ月後、温暖なこの地方でも北風が枯葉を吹き飛ばす頃、A4の紙にびっしりと書かれた通報者の弁明書がノートに差し込まれていました。
要約すると
(私もよくこの山に来る。今年になって二匹のウリ坊と一羽の兎が食いちぎられ血だらけになって死んでいるのを目撃した。動物保護区というのにこれは大きな問題だ。犬が保護され新しい飼い主の許で暮らせば、犬も幸せ、保護区内の動物も安泰だ。それゆえに役所へ連絡したのであって、こう結果になって驚いている。しかし今でも自分は間違った事をしたと思わない。何度も顔を合わせたあの犬を可愛くないはずがない)
ゴン太にとってまさにここは安住の地であったと思われます。
丈夫な歯の代名詞と言われる犬歯の片方を失い、もう一方も曲がっていて彼がここに辿り着くには大変な苦労をしたのが伺われます。
その点でも殺さなくてもすむ一つのいのちを、人間の手で殺してしまったというやるせなさは禁じ得ません。私に限らず、すべてのハイカーがゴン太に恐怖を感じなかったと確信しているからなおのことです。
そういえばあの犬が吼えたり、唸ったりしたのを二年の間に一度として聞いたことがないのです。
それでもゴン太は野犬です。100%人に危害を加えないという保障はありません。もし咬み付いて怪我をさせたとしても誰一人責任をとるわけではないのです。
ゴン太もペットとして飼われていたことを思えば、彼の哀しい運命は人間に原因があるのではないでしょうか。
天寿を全うするまで責任を持って飼う、これがペットを所有する人たちの最低限の責務のような気がします。
あれ以来二人の常連の顔を見なくなりました。
一人は私が唯一目撃した、直接手渡しで餌を与えていたご婦人、もう一人は何度挨拶をしても目礼すら返さなかった男性・・・・もちろんこの事とは何ら関係ないかもしれませんが。
お付き合いありがとうございます。
以上がある方の日記です 貴方はどう思われますか?
この日記をここに転載しましたのは 出来るだけ多くの人に読んでほしい
それだけです 回答には原則コメントしないことにします 了承ください
捕獲された犬のその後に関心のある方は下記を覗いてください
決して安楽死ではないのです
http://www.on.rim.or.jp/~yanbaru/kanasii.htm
http://jp.youtube.com/watch?v=-1_35lhrjLo
(1月13日 14:45 追記:)
追記します
ゴン太の日記 のタイトルで投稿してほぼ3日になります
大勢の方の閲覧を戴き、 また多数の回答も戴きありがとうございました
私はこの日記を大勢の人によんでほしい と思って投稿したのです
よんでもらえば自ずと分かると思ったのです
大多数の方は分かってもらえたものと確信してます
ましてや、日記の原作者の回答にもありますので 説明は不要でしょう
回答にコメントしません と最初からお断りをしました
原作者から匿名をしないことを条件に転載の許可を得たのです
勿論、私も最初からその積りでいました
論争を避けるためです
他のタイトルでは 論争を超えて誹謗、中傷合戦をしていて
見るに耐えないものになっているものがあります
私は論争を避けたいのです 日記を読んでもらえばそれでいいのです
いまだ納得の出来ない方もおられるようですが
捨て牛 も 捨て豚 もいない
これでカンベンしてください お願いします