GNIという経済指標についての疑問(経済通に聞く)
現在経済指標として多く使われている国内総生産 (GDP, Gross Domestic Product) に「海外からの所得の純受取(利子、配当、分配金)」を加えたものをGNIといっています。
どうもこの指標を使うことにより、海外でも稼いでいるということをアピールしたいようですが、この指標についての疑問です。
経済に詳しい方よろしくお願いします。なるべく屁理屈はご遠慮ください。
所得収支のみを強調するような指標になっていますが、その所得を生み出す元になっている投資は、円高等によってかなりの評価損をこうむっていると思われますが、その数字も併記しないならミスリーディングな指標にならないでしょうか。
例えば皆さんが株を持っていて、毎年、配当を受け取ります。しかし、その配当以上に株価の値下がりによる損のほうが多かったら、配当があっても稼いでいるという気持ちになれるでしょうか。
また政府の円高介入により得たドルは米国債に投資され利息を稼いでいますが、介入して得たドルはかなりの為替差損を生じていると思います。それでも利息を稼いでいると言っていいのでしょうか。
GNIは投資の円高等による評価損(益)も明らかにしてはじめて有益な指標になるのではないでしょうか?逆に明らかにしなかったらこれほど間違った認識を植えつける指標になる危険性があるのではないでしょうか?