今の経済危機を乗り越えるには？

一昨年までの景気が良い時は、地球温暖化対策だ、ＣＯＰ３を如何にしてクリアするかなどと一所懸命討論していましたが、リーマン・ショック以来、温暖化問題など何処かへ吹き飛んでしまい、景気だ、景気回復だと上へ下への大騒ぎです。確かに人間食べられなければ生きて行けませんが、その落差の激しさにびっくりです。
日銀も「０９年度成長マイナス２％」と戦後最悪の見通しを出しました。一部の経済学者は、「今年は、不景気の単なる入口であり、１０年は続くであろう」とも言っています。他力本願の日本は、長期に渡り窮地に陥る事は明白のようです。
景気回復策を考える前に、いつも不思議に思っていたことがあります。「景気は循環する。良い時が続けば、いつか悪い時がやってくる。」と与謝野大臣も盛んに言っています。と言うことは世の中の経営者達は何をやっているのでしょうか？景気が良い時に、悪いときのことを予想して事前対策を何故やっていないのでしょうか？ということです。景気が悪くなると、あたふたしてリストラを強行しながら、直ぐにお上に助けを求める卑しい根性、全く情けないです。毎日が自転車操業でそれどころじゃないという企業も多いのかもしれませんが？
とにかく、他国に他力本願の日本は、不景気なると、今度はお上に他力本願です。
ただ、今回の不景気は相当深刻で長期化することが考えられます。日本の景気回復策は、毎度公共工事の大盤振る舞いが中心で、これで景気回復ができるとはとても思えません。お金もすぐ底を付いてしまうことでしょう。
また、研究開発投資はものになるまで時間がかかりすぎるし、環境ビジネスも大規模にはなりえません。内需拡大といっても最早買うものがありません。買わなくても生きてゆけます。
もう一つ重要な要素があります。それは少子化問題です。ホームページを覗けば直ぐ判りますが、例えば、アトラクターズ・ラボ社の人口予測値：2050年9000万人、2100年3500万人です。まさに衰退する日本です。
したがって、不景気の度に大騒ぎしなければならない従来型の「輸出で儲けて国内に還元するスタイル」を根本的に変えなければならないと思います。
反対者続出を覚悟で提案しますと、経済大国を放棄することです。農林業や漁業中心の自給自足型の小国（江戸時代的）に成り下がることです。
土地の所有権と使用権を区別するなどの法改正を大胆に行い、大から小まで私企業が自由に農林漁業を出来るようにすることです。
勿論、食糧や木材などは輸入厳禁にするくらいの覚悟必要です。
今、マグロの絶滅が話題になっていますが、そんな生易しいものではありません。
アメリカやオーストラリアなどの穀物大国が温暖化などが原因で耕作地が砂漠化し、穀物輸入国に成り下がってしまうことです。
後進国の人口爆発も重なり、世界全体が食糧飢餓状態になることがそんなに遠くないと思うからです。
日本は今からその対策を始めなければなりません。ようは、今回の大不況を契機として、日本は根本的に生き方を変えてはどうかと私は考えます。　　　以上

今こそ、将来の日本を引張ってくれる産業（業種）や研究開発事業に重点的に投資すべきであると思います。従来型の公共投資では効果が限定的であることは立証済みです、未来志向の公共投資を行うべきでしょう。ただ、政治の世界が混乱状態で地に足が着いていない状況であり、頼みはアメリカと中国の景気回復でしょう、残念ながら。

アメリカといっても高々、2億人の消費市場です。

　欧州統合みたいなアジアを通貨で統合します。

　貿易通貨が共通なので、ドルの乱高下などの影響を受けずに貿易が行え、消費が拡大すると思われます。アジアの消費人口は凄い。


　公共投資については、温暖化による海面上昇に備え、土木工事とか、CO2削減の設備投資をとかではないでしょうか。

まったく同感です。
公共投資事業に名称を変更して、今こそ将来への準備をする機会だと思います。
投資すべき事業を一般から公募してみるのも面白いかもしれません。