人工地震説の真偽

こういった解釈がネット上にありました。

地震の特徴からみた理由
（１）３回の巨大地震が重なっていたこと
気象庁の分析によれば、この地震は単一ではなく、3つの地震が連動したものと解析されており、東大地震研究所の分析によれば、最初の大きな断層破壊は宮城県沖で起き、その数十秒後に同じく宮城県沖の１回目よりさらに沖合いで再び起き、さらに間髪をいれずに、三つ目の断層破壊が茨城県北部の、陸に近い沖合で起きている。
気象庁地震予知情報課の課長が「5分前後かけて連続して発生するという、複雑な起こり方をしている。極めてまれで、気象庁の観測で初めての経験」と述べていることからも判るように、偶然に３つの地震が異なる場所でほぼ同時に発生するというのは、出来過ぎであり、人工的に引起されたと考える方がむしろ自然である。

これに先だって
（２）１９９４年スマトラ沖地震との類似性
１９９４年スマトラ沖地震も、人工地震ではなかったかと疑われているが、以下の点で両者は類似している。両者が同様の手法で発生させられたものとすれば、こうした類似点が出てきてもおかしくない。
? 数百キロ〜千キロという長大な領域で発生したこと（≒数百キロ〜千キロという壁のように長大な津波が発生したこと）
? 岩盤の破壊が３段階で進行したこと（≒３つの大地震が偶然重なったこと）
? 断層のずれは逆断層型であること
? 断層面が平行に近い衝上断層（断層面と水平面のなす角度が45度以下の逆断層で震源が浅い）であること

３．米軍の動きからみた理由
（１）空母ロナルド・レーガンの到着が早すぎ
空母ロナルド・レーガンを含む約２０隻の艦船が３月１３日には宮城県沖に到着している。空母ロナルド・レーガンが偶然日本の近海にいたということは無きにしもあらずだが、所属の異なる残りの艦船まで偶然近くにいたというのは不自然。
また、空母ロナルド・レーガンが帯同する艦船には、予め強襲揚陸艦エセックス, ドック型揚陸艦トーテュガ、ハーパーズ・フェリー、ジャーマンタウンといった救援活動に如何にもうってつけの艦船が含まれており、そのうちエセックス、トーテュガに至っては空母ロナルド・レーガンとは別の第７艦隊所属である（第７艦隊旗艦のブルーリッジの名まである）。
どうも準備がよすぎる。予め地震の発生を知っていたとしか思えない。

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今回の地震の人工地震と言われている理由の一つが
アメリカ軍が洋上で待機していたこと。

全くの創作話です。

ただし、この本は読んでいないので、webで紹介している記述を参考に反論します。

Webでの紹介サイト
３・１１［人工地震説の根拠］衝撃検証
（泉パウロ・著 ヒカルランド ２０１１年刊)
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/library512.html

ここでの記述において、

自然ではあり得ない――３１１では、「ぴったり４回、２０分ごとの地震」が起こっていた！

という章があり、以下のように書かれています。

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そしてもっと容易く誰でもわかる、今回の３１１東日本大震災が人工地震によるものである驚愕の証拠を挙げます。

１４時４６分にＭ９．０の地震が起き、その後、第一波の津波が起きました。
そして地震発生からちょうど２０分後にすぐ近くで１５時０６分にＭ７．０の地震が起き、第二の津波が起きました。
さらにちょうど２０分後の１５時２６分に今度は離れた地点でＭ７．２の地震が起き、第三波の津波が起きました。
さらにちょうど２０分後の１５時４６分にＭ５．７の地震が起き、第四波の津波が起きました。
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これを検証します。
3.11の地震データは、下記から検索した結果を用いています。

気象庁　震度データベース検索
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/shindo_index.html

地震データの検索結果は、地震発生から20分前後、40分前後、60分前後のM5以上のデータをピックアップしています。

地震発生
2011年3月11日14:46:18.1　M:9.0　三陸沖

20分前後
2011年3月11日15:05:6.3　M:5.9　福島県沖
2011年3月11日15:06:10.7　M:6.5　岩手県沖
2011年3月11日15:07:16.1　M:6.5　茨城県沖

40分前後
2011年3月11日15:23:5.8　M:6.1　岩手県沖
2011年3月11日15:25:44.3　M:7.5　三陸沖
2011年3月11日15:28:47.9　M:5.2　茨城県沖

60分前後
2011年3月11日15:44:8.1　M:5.4　宮城県沖
2011年3月11日15:46:9.3　M:5.6　宮城県沖
2011年3月11日15:48:18.5　M:5.2　宮城県沖

この結果と、泉パウロ氏の記述内容と比較してみてください。彼の主張は正しくありません。

また、地震発生後に多くの余震があり、大きなものだけでも、

2011年3月11日14:51:20.5　M:6.8　福島県沖
2011年3月11日14:54:31.3　M:6.1　福島県沖
2011年3月11日14:54:31.3　M:6.1　福島県沖
2011年3月11日15:08:53.4　M:7.4　岩手県沖
2011年3月11日15:12:58.6　M:6.7　福島県沖
2011年3月11日15:15:34.2　M:7.6　茨城県沖
（以降、省略）

これだけあります。

つまり、20分毎という表現をすれば、当たらずと雖も遠からずなのです。
従って、「驚愕の証拠」などというものではありません。

都合の良いデータをピックアップすれば、ストーリーが完成するのです。

本当かどうか疑問に思ったときは、必ず原典にあたって検証してください。

最後に、

＞　ＴＶでもやっていた

TVで放送したこと＝真実　ではありません。

TVの手法は、「本の紹介をした」という話で、事実の検証をしているわけではありません。

＞人工地震

ごめん、おいらの貧乏ゆすりがちょいとひどかっただけです　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｗｗｗ