女性の過去をどう捉えるべきなのでしょうか?
友人の件についてご相談させて戴きます。
九年前から親友(と呼べると思います)として付き合っている男性Aがおり、今年53歳になり未婚、独身です。
なかなかの家柄、財産家の子息であるのにもかかわらずこれまで独身でいるのはAが吃音(発音障害)持ちで、それが殊に緊張時にはかなり激しくなるためで、そんなことから結婚適齢期にはお見合いでも恋愛でも相手側の困惑、躊躇いにぶつかり、そして本人Aの自信の無さも手伝い、結局ゴールインには至らなかったとは大方皆さんのご想像に易しいかと思います。
そのAが昨年十二月、プロポーズしてみたい女性ができたので、お前(私です)の目で改めて彼女Bの日常の様子、生活状況を確かめてきてほしい、と頼みこんできたのです。それも興信所と探偵事務所の調査結果書類を添えてです。
これはいったいどういうことかと最初は不思議に感じたものですが、調査によれば彼女Bの「過去」、つまりは男性遍歴及び男性経験がかなり数多くに渉り、それも乱脈状態であったことが判明したからなのです。
つまりはAはBと交際し、好意以上の感情を抱いたものの、彼女Bの「過去」を知り、結婚の意志が揺らぎだしたことが背景にあるわけです。
殊には以前二十代、若い頃に暮らしていた横XX市では米軍基地関係者、それもアフリカ系男性グループとの交際が相当に頻繁で、当地の二、三のディスコでは卑猥なあだ名で呼ばれていた時期もあったということです。
万が一にも「Bとはあの女性か」と特定されることは避けたく、ぼかしますが、Bは三十代前半、なかなか整った面立ちに背は平均身長以上、すらりとした体型で、某大手医療機関の外部にある薬局に正社員として勤務中、Aが惚れて結婚したいとの気持ちも充分に理解できるのです。
三度ほど外来患者を装ってBに薬について質問をしたり、なにげなく会話を交わしましたが、その物腰は実に丁寧で愛想もよく、また全体の印象については調査書の文字が信じがたいほど”清楚”ともいえたのです。
さて、過去は過去として忘れ去り、AはBに求婚するべきなのでしょうか? もしもプロポーズが受け入れられたとして、ひょっとして結婚後に後悔は起きないものなのでしょうか?
できればこういった男女カップルを実際にご存じの方、あるいはご自身のご経験から適切なアドバイスを伺えれば幸いの限りです。
(1月19日 11:52 追記:)
ご回答の労をとられた方々にお礼を申し上げます。
思いもかけぬほど多くの方々からご回答を賜り、感謝恐縮至極です。
殊には当件を我が事のように真摯に捉えて下さった方々、またご自身の体験、あるいは身近の方々の実例をあげて下さり、真剣に考察、提言と助言を下さった方々にはここに改めて深くお礼を申しあげる次第です。
今回は質問の性質上、不可欠であった事実関係のご説明に対して、「第三者の私生活への不当介入」、「個人情報の漏洩」、「他人の秘めた過去の暴露」として厳しいご批判に晒され、また友人Aが私に相談をもちかけたことが「大人にあるまじき愚かな行為」として「Aの人格的欠陥」の露呈と証であり、よって「Aに求婚の資格無し」と結論され、本題の「女性の過去をどう捉えるべきか」が不問同然に付されたのは残念なことでした。
人間というものはたとえ”真っ当な大人”であっても意外な事実に直面した場合、それも自分の今後の人生に深く関与していく事柄であれば、混乱し、狼狽え、暫し途方にくれるものではないでしょうか。
驚愕、落胆、失意、、そして大きな葛藤の渦のなか、自らの判断に自信が持てず、藁をも掴むような気持で信頼できる友人の一人に相談をもちかけることが「人格の欠陥露呈」として批判と弾劾の対象になるとすれば、それは友情という意味を解さず、また人間味も人情の機微も知らず、現代の社会的冷淡さ、無慈悲ともいえる他人無関与の風潮を助長させていく淋しい限りの人間集団だと思うのです。
一応は”公の場”でのごくごく個人的な件のご相談であり、また人物特定を可能な限り避けるために詳細な事情ご説明は控えさせて戴いた次第です。そのため説明不足に陥り、誤解される事実関係があったのは否めません。
実は昨夜遅く、友人Aから携帯メールにて事態の急転を報告された次第です。Aの機転によって表沙汰の大事には至らなかったのは幸いでした。今はすべてが良い方向に向かってくれると祈るばかりです。
真摯にご回答を寄せられた方々に改めて深く感謝を申し上げます。