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ペンネーム:ツウカさん

国が、自国の通貨を作るとは、どういうことですか

[雑学]

通貨、貨幣について質問です。
アメリカや日本は、国が貨幣をどんどんと印刷していると聞きます。輪転機をフルに回転しているとか、アメリカであれば、金融を徐々に引き締めるため輪転機のスピードを抑え始めたとかです。
例えば、日本の造幣局が100億円分の紙幣を印刷したとすると、その100億円で外国の不動産を買ったり出来るのですか。日本の国債の利子払いや償還する金も輪転機を廻し、紙幣を作れば良いという風に聞きますがそうなんでしょうか。
2009年から使われ出したという仮想通貨ビットコインの事もふくめて、国における通貨とは、何か分かりません。
宜しくお願い致します。

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回答 3件

ペンネーム:ザイセイさん

>例えば、日本の造幣局が100億円分の紙幣を印刷したとすると、その100億円で外国の不動産を買ったり出来るのですか。

出来ないわけではありません。しかしドル資産を買えば、ドル買い、円売りの為替操作ともとられますから、中央銀行として相当な合理性が認められなければ、国際的な非難を招き、実行不可能でしょう。たとえば逆に中国政府が日本の不動産を買い占める事態を想定すればいいでしょう。また買った資産が著しく値下がりすることもあります。

>日本の国債の利子払いや償還する金も輪転機を廻し、紙幣を作れば良いという風に聞きますがそうなんでしょうか。

国債の利子を払うのにも政府は国債を発行します。この国債を日銀が直接買うことは法律上出来ません。しかしこの国債を買った金融機関から、日銀は国債を買うことが出来ます。ですから、国がいくら国債を発行しても、債務不履行になることはありません。

アベノミクスの狙いは、日銀が金融機関から国債を買う、金融機関にはお金が入ってきます。これをもって日銀が資金を供給していると言うわけです。そして金融機関にだぶついた資金を企業に貸し出す。つぎに企業はその資金で投資をする。その結果景気が上向く。しかし企業の資金需要がないので、資金は金融機関にとどまり、あらたな国債を買うことになります。その結果景気は上向きません。

では何故今少し景気が上向いてきたのか。円安以外の要因を述べれば、日銀が国内資産の買い入れを行っているからです。つまり日経連動ETFや不動産投資信託であるREITの買い入れです。これはひとの資産の値段を上げてやるわけですから、所有者の資産が増加し、購買力も増加します。その人たちが消費すれば景気に貢献します。結局全般的な景気対策には程遠く、特定の人にお金をあげたと同じようなものでしょう。

日銀が発行した日銀券は日銀の貸借対照表において負債となります。当然、日銀が買った資産が毀損するようなことになれば、中央銀行の信認性、円の信認性が疑われることになるでしょう。

ペンネーム:ツウカさん

相談者
丁寧に回答して頂きありがとうございます。
少しずつ分かってきたような気がします。
こんな事を勉強できる書籍などを探して見たいと思います。
ありがとうございました。

ペンネーム:マネットさん

先の回答にある通り、輪転機を廻すなどの表現はたとえです。

通貨とは主権国家が主権の範囲内で価値を保証する、決済のための価値交換媒体です。通貨がなければ物々交換するしかありません。2種類発行すると混乱しますので、通常は主権国家1つにつき1つの通貨が存在します。
日本=円、中国=元、イギリス=ポンド、など。
※実験的に統合したユーロなど例外はあります。

定義上、ある国家の中には通貨と、その通貨で買えるもの=「モノ」しか存在しません。ビットコインはどこかの主権国家が発行(保証)しているものではないため、どこの国でも金(ゴールド)やダイヤモンドなどと変わらない「モノ」に過ぎません。また、そういう意味では、米ドルすら日本の国内では「通貨」ではなく、金(ゴールド)やビットコインと変わらない「モノ」です。

ただし現実には金(ゴールド)やダイヤモンドの現物でもビールを売ってくれる可能性はあります。仮想通貨とはそういう存在です。物々交換と正式通貨の「中間」の使い勝手という感じでしょう。

近代国家では各国とも通貨を発行するのは政府そのものではなく「中央銀行」です。日本の中央銀行である日銀が相場100円の「ハンバーガー」を101円で購入することが「量的緩和」です。その結果、ハンバーガーは日銀の所有物になり、101円が市場に放出されます。同時に通貨「円」の価値が少し落ち(インフレ)、その分だけ通貨の流通量が増えます。
実際には買う対象=モノは無限にありますし、さすがにハンバーガーは腐るので買いません。自国の政府(財務省)発行債(国債、国の借金証書)を買うケースが普通です。

アメリカ政府もこれまで米ドルでハンバーガーを大量に買っていましたが、景気が順調に回復し始めたため、今後はハンバーガーを買う量を減らす(量的緩和の縮小)と言っています。奇しくも日本政府の経済政策と真逆のタイミングになりました。

民間ではなく、中央銀行が政府の国債を買うということは国の借金をマッチポンプ方式で引き受けるということで、政府にとってはいわば「禁断の錬金術」です。欲望のまま無限にこれをやると通貨の価値が紙くずレベルまで無限に下がります。最近ではジンバブエで実際に通貨が紙くずになりました(ハイパーインフレ)。政府の圧力でこれを無限にやることがないように、近代国家では「中央銀行の(政府からの)独立性」が課題になっています。

ですので、アメリカでも日本でも、政府が中央銀行総裁に直接命令を下すことはできません。政府(財務省)と中央銀行があうんの呼吸で、こうしたほうがいいよね〜とか、ここまではまだ大丈夫だと思うよ〜とか、言い合うのが大きな経済ニュースになるのはこのためです。昨日もアメリカの中央銀行「FRB」のイエレン総裁の発言に注目が集まりました。

米、緩和縮小の堅持表明。イエレン議長が議会証言
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM11023_R10C14A2MM8000/

ペンネーム:ツウカさん

相談者
大変丁寧に回答頂き有難う御座います。
もう少し教えていただけませんでしょうか。
私も少し国債をもっています。例えて頂いたハンバーグは、概ね国債だと思いますが、政府が、例えば国債の証券を100億円分印刷したとします。一方、中央銀行は100億円の紙幣を造幣局で印刷し、その紙幣で国債を政府から取得します。それで、国に100億円の金が入り、それで国の予算の一部をまかなうのですね。それじゃ、国債は、中央銀行の持ち物ですね。それを市中銀行を通じて私たちが買っているのですか。
国債をどんどん発行するということは、日銀がどんどん紙幣を印刷することで、インフレになり易く、国債の償還や利子の支払いの為に更に国債を発行するということになるのですか。ここで、日本国債は、殆どが日本国内で買われているのでデフォルトは、ないという意見がありますが、その通りでしょうか。

ペンネーム:ツウカさん

相談者
私は、趣味人のプロフィールのニックネーム検索で、まつだ と入力し検索すると犬の写真のまつだで、出てきます。宜しくお願いします。

ペンネーム:マネットさん

混乱するので印刷という行為にはあまりこだわる必要はないと思います。国(財務省)が「誰か100億円貸して!」といい銀行などがそれを引き受け(100億円貸す代わりに利息と元本を将来得る契約)それで銀行は定期預金の利息などを支払います。個人向け国債の場合は直接財務省から個人が購入します。

一方で、日銀が購入した国債はそのまま保管され、日銀が利息を受け取ります。その利息は最終的に余剰利益として国庫(財務省)に入りますので、財務省にとってはまさに自作自演、マッチポンプです。
国債の大型マッチポンプ購入=円の大量発行(量的緩和)によって通貨(円)の価値は下がる方向に圧力がかかります。これは江戸時代に幕府が通貨を量産(実際には金に不純物をまぜた)時と構造が同じです。その時は無節制に行ったためハイパーインフレ(超物価高)になりました。

日本の通貨には貿易黒字を背景に信用がありますので、日本の国債は通常「円建て」です。自国の借金を自国の通貨で行っている限りは、最後は上記のように通貨を量産すれば、確かに返せない借金はありません。ですので、そういう意味ではデフォルト(債務不履行)は起こらないように見えますが、自国通貨の価値が暴落すればエネルギーなどの輸入ができなくなりますので、実質的にデフォルトと同じ経済危機に陥ります。また、国の借金は国の財政の信用を元に、借り換え続けなければいけませんが、円が暴落した瞬間に新たな借り換えが一切できなくなりますので、そういう面でも「実質的にデフォルト」になります。

国民も自分が去年買った100万円分の国債で、もう50万円分の商品しか購入できないとわかったら、もう新たに国債を買うことはなくなるでしょう。誰も政府に新たに資金を貸してくれなくなった状態はデフォルトそのものです。ギリシャはそういう状態になりました。

結局、通貨とは時間が経過しても価値が減らない(少なくとも激減しない)という「信用」そのものなのです。昔は勝手に急増させられない金(ゴールド)がその役割を独占的に果たしていました。

一方で「デフレ」とは円の信用がどんどん高まって円を保持しているだけで儲かり、経済が回らずに困ってしまうという状態ですので、少し円の信用を落として、ちょうどよいインフレを起こそうというのが「2%インフレターゲット」という現政権の経済政策です。

ペンネーム:ツウカさん

相談者
有難う御座います。実は、バブルの時に株の信用取引で大損失、その後10数年経った2004年頃から株の現物と投資信託を購入して、昨年からようやく水面が見え始めました。(と言ってもSHARPで1000万以上含み損があります)
そんな事で、今更ながら勉強を始めかけた訳です。
たまたま、本屋で原田武夫氏の「日本のバブルの正体」という本を買い読み始めました。サスペンスのようで面白いです。
今後ともよろしくお願い致します。宜しければ、まつだ まで、訪問下さい。
有難う御座いました。

ペンネーム:ボケマンさん

輪転機を回すとか、紙幣や貨幣を発行するとかは、例えの話で、実際は日銀が信用を膨張させると云う方が正しいと思います。

ただし、市場の信用の膨らみに応じて、実際に市場に出回る紙幣・貨幣の残留量が増えて行くのも事実です。

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