女房ヘ土地の名義変更をしたいのですが

配偶者控除は、２０００万円。暦年控除が１１０万円。
合計で２１１０万までは贈与税がかかりません。
評価額の出し方は、土地は路線価、建物は固定資産評価額によります。

贈与税はかかりませんが、登記に必要な登録免許税と、不動産取得税はかかります。

＞相続対策の一環として考えています。

とのことですが、「相続対策」とは、相続税対策ですか？
それとも、遺産分割協議（遺産分けでもめないように）という御配慮でしょうか？


相続税対策、ということでしたら、実際には亡くなった時の税法が適用になりますから、その時の税率が今と違う可能性もありますが、とりあえず今の税率で考えますと、
基礎控除が３０００万プラス相続人１人当たり６００万ですから、妻と子が２人（相続人が合計３人）の場合には４８００万円までは、相続税はかかりません。実際には他にも退職金控除などがあります。
また、配偶者が相続する場合には、税額控除がありますので、奥さんが相続するなら、１億６０００万円まで、または法定相続分（総遺産の２分の１）までは、税金がかかりません。

つまり、ご主人が亡くなって、不動産や預貯金などの遺産を奥さんが相続するのであれば、相続税がかかる場合（＝妻と子供２人のケースで総遺産が４８００万円を超える）であっても、１億６０００万円までは相続税がかかりません。
生前贈与すると、不動産取得税の分だけ損することになりますね。

相続税かかかってもかからなくても、贈与でも、名義変更の登記には、登録免許税がかかりますが、贈与ですと、土地も建物も固定資産評価額の2％ですが、相続なら0.4％です。
土地建物の評価額の合計が１０００万円なら、贈与で２０万円、相続なら４万円、ということになります。司法書士に頼めば、報酬もかかりますね。

不動産取得税も、今の税率で、固定資産評価額の、居住用でしたら、土地は評価額に２分の１をかけた額、建物は評価額の３％です。


あくまで、現行の税率によりますので、どっちが得か、将来のことは言えませんけど。


また、遺産分けの時に、お子さんがいらっしゃらない場合には、奥さんは当然相続人になりますが、奥さんだけでなく、夫の兄弟も相続人になりますので、夫の兄弟から実印を押してもらわなくてはならない…そういったわずらわしさから先に名義を変えたい場合には、むしろ遺言で全財産を妻に、と決めておく方が簡単です。
お子さんがいらっしゃるけれども、奥さんともめるかもしれないという場合には、先に名義変更しておいた方がいいかもしれません。

私は昨年。それをしました。行政書士さんのところで手続きをしました。
で、この春、確定申告をします。
贈与税がどのくらいかかってくるのか、分ったらお教えいたしますね。ちなみに地区１５年、4ＬＤＫ
ごく普通の一軒やです。