出資金の返還請求方法について

＞有志で起業し、資本金参加もしておりました

とのことですが、法人を立ち上げたのでしょうか？
１５年前と言えば、会社法施行前ですから、有限会社もありましたが、当時の資本金で1530万円なら、株式会社でしょうか。

といいますのは、会社の形態によって、出資の払い戻し方法は変わりますので。

株式会社の出資者は株主と言います。
出資者（株主）と役員（取締役）や従業員は全く別の身分になりますので、役員や従業員であっても、株式を譲渡することができます。お持ちの株式がストックオプションであって、退社時には会社が買取る旨の条項が付いている場合以外は、役員や従業員をやめても、株を持っていることに変わりはありません。
株を他人や会社に買い取ってもらうことができます。
また、株を持っていれば、その会社が解散するときに、会社の財産を現金化して株主に分配することになります。しかし、債務超過ですと、株の価値がないですね。出資した割合（持ち株数）に応じて、会社の残余財産を分配しますから、会社の残余財産がなければゼロということもありえます。

つまり、株式会社であれば、出資の払い戻しという制度自体がありません。
持っている株式を他の人や会社に買い取ってもらうか、会社が解散するときに残余財産を分配してもらえる、ということになります。

有限会社や合名合資の出資者は社員と言います。
原則、出資者＝社員（役員）ですので、退社するときに、出資の持分の払い戻しをします。これは、退社時の会社の財産状況によって払戻金額が変わります。
会社の税理士さんが計算してくれるはずです。

請求は、会社に直接します。

純粋に法律的なことから言うと、出資金の件とあなたが元従業員であって辞めたことは切り離して考えるべきです。

出資金は投資家であったあなたが、その会社の将来に期待して出した資本金で、借金ではありません。
それがたまたま意に反して値打ちが下がっただけです。だから現状の価値しかありません。債務超過ならかなり安いでしょう。
その株価で誰かに買い取ってくれるのを頼むしかありません。返還、と言う概念は間違いで、譲渡のお願いです。
いきさつから倫理的に交渉するしかないのです。それが投資と言うものです。

ただし、株主としての権利は行使できますから、今の経営状態に文句を言うのは可能です。毎日でも会計をチェックできますし、もし法的に問題点があれば、その部分は損害賠償を主張できます。
ま、そこのところを突いて、買い取りを納得させるしかありませんね。
ただし、満額は難しいでしょう。

私も勤めていた会社が倒産したので、同僚たちと出資（一人２００万、資本金２０００万）し合って会社を立ち上げました。
３年後、大学時代の友人から、是非自分の会社の財務担当として手伝って欲しいと懇願されて、退職しました。

退職する際、当時社長の立場にいた人が出資した金額に金利を足した額を返還してくれ、立ち上げに参加した全員が出席する送別会をしてくれました。
今も、その会社から依頼されて非常勤の監査役を引き受け、親密な友好関係を保っています。

＞どの様にすれば、出資金の返還が出来るか、ご教示頂ければと思います。
＞債務超過に陥っていますが、どうでしょうか。

こういう状況で助言できるのは弁護士しかいないでしょう。
お住まいの地域の弁護士会が開いている「無料法律相談会」で相談されることをお勧めします。