弁護士会の特徴
弁護士会は、第一第二第三がありますが、それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか?
弁護士会は、第一第二第三がありますが、それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか?
ペンネーム:辞め検、弁護士さん
弁護士会は強制加入で地方裁判所ごとに1つが原則
東京に3つ弁護士会ができたいきさつは、戦前から今も続く弁護士の東京一局集中が影響しています。東京には全国の弁護士の半数近くが集中しています。戦前、東京弁護士会の会員が非常に多くなり、会長選挙をめぐって対立が深くなりました。対立の理由なり真相なりは、弁護士会でいろいろに語られていますが、戦前の話でもあり、私が直接知っていることでもありませんから、おいておきましょう。少数派が、多数派とは一緒にやっていられないということで、国会議員に働きかけて当時の弁護士法の地方裁判所ごとに1つという規定を改正して、300人の弁護士がいる場合には複数の弁護士会を作れるようにして、新たな弁護士会を作りました。これが第一東京弁護士会です。この名前は、第一東京弁護士会の人々が自ら決めました。東京弁護士会から第一東京弁護士会が独立した後、さらにその2つの弁護士会の対立を仲裁するという主張をする人々がさらに東京弁護士会から独立して新たな弁護士会を作りました。これが第二東京弁護士会です。このとき第二東京弁護士会の人々は別の名前にしたかったのですが、すでに第一東京弁護士会が「第一」と名乗っていたので、その先例から以後できる弁護士会はできた順に番号を付けるということにされて、第二東京弁護士会という名前になりました。
3つの弁護士会の違い(事実上の違い)についてはいろいろいわれてはいますが、実際のところ、当然今では分裂当時にはいなかった弁護士がほとんどですし、新たに東京で弁護士になる人が3つの弁護士会をどう選ぶかというと、入った事務所の先輩弁護士が入っている弁護士会を選ぶのがほとんどですから、現実的な違いはなくなってきています。
私は第二東京弁護士会に所属していますので、第二東京弁護士会の特徴だけいっておくと、伝統的に「新しもの好き」の傾向があります(日本で一番新しくできた弁護士会ですし!)。1つのジョークとしてですが、弁護士会の委員会で新たな企画をするときに理事者を説得するのに、東京弁護士会では「〇〇弁護士会でももうやっています」と言うとうまくいきやすい(他会がやっているのに東弁がやらないわけには…)のに対して、第二東京弁護士会では「全国どこの弁護士会もまだやっていません。二弁が初めてです」と言った方がうまくいく(他会に先駆けて二弁がやったと言いたい/言われたい)という感覚です(近年は予算が厳しくなり、これでうまく行くことはあまりなくなったように思えますが)。
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ペンネーム:辞め検、弁護士さん
http://www.shomin-law.com/bengoshitokyo3kai.html
ペンネーム:質問さん
となると、地方には地方の弁護士会あるのですね?
主義主張の違いはないのですね?
ペンネーム:辞め検、弁護士さん
戦後に現在の弁護士法が定められ、弁護士会は地方裁判所ごとに1つずつと決められました。その時に、すでに存在する弁護士会については、「なお存続させることができる」と定められ、現状が固定されました。現在では新たな弁護士会を作ることはできません。
こういういきさつですので、弁護士会にはいろいろ主張はありますが、第三者の目から見れば、戦前の派閥抗争で東京弁護士会が3つに分裂し、それが戦後もそのまま残っていると理解することになります。
東京の3つの弁護士会は、地域的にも同じ東京全域をカバーしていますし、もちろん、法的には全く同じ資格ですが、名称の関係で第二東京弁護士会には不満が残っています。作った当時に自分で名前を選べなかったこと、「第二」という言葉が二流のニュアンスを持つことから、不満なのです。特に英語で Secondary とするとそのニュアンスが強くなりますので、第二東京弁護士会は英語表示を Daini Tokyo Bar Association としています(そうしたって What's Daini ? : Dainiって何ですか と聞かれて答に窮するだけなのですが)。外国との関係だけでなく、一般の人から、「先生はいつになったら東京弁護士会に昇格できるのですか?」と聞かれて愕然とした第二東京弁護士会の会員がいるという話がおもしろおかしく伝えられたりします。第二東京弁護士会は、以前、名称の変更を試み(名称変更には法律上の障害はありません)、会員の弁護士の投票まで行いましたが、結局投票でもいい名称が決まらず沙汰やみになっています。
ペンネーム:質問さん
ペンネーム:辞め検、弁護士さん
熟読していただければご理解いただけると思いますが・・・・・
ペンネーム:質問さん