原田マハ著「旅屋おかえり」

岡林江利子は生まれも育ちも礼文島。
礼文島は北海道北端の島
子どもの頃から海辺で沖をを眺めながら遠い陸地に思いを馳せていた。いつ日かにその地を旅してみたいと。]

高校生の時、修学旅行で東京に行き、東京の高校でスピーチをして才覚が認められた。
スピーチを聞いていた一人のおじさんが名刺を差し出し、高校を卒業したら是非僕を訪ねてくれと。名刺には「万プロ」と。

このおじさんは芸能プロダクションの社長だったのだ。
江利子は高校を卒業し、昆布漁師の父親や母親、弟達に見送られ島を出て東京に出た。

江利子は万プロダクションを訪ね、新進タレントとして採用された。