平岩弓枝著「一両二分の女」御宿かわせみ

八編からなる短編です。
最終話が「一両二分の女」。

かわせみシリーズは今回で3冊目だし、テレビドラマも観ていたけど、女将のるいと与力東吾の関係がよく分かっていませんでした。その辺りのモヤモヤが最終章の「一両二分の女」を読んで解消しました。
一両二分の女とは、当時の豪商は妾を囲うのは当然だった。ところが幕府が緊縮財政になって、豪商でも女を囲える者が減った。妾を囲うとなると、諸経費込みで6両(月)掛かったのだそうです。
それでこんな大金が払える旦那衆は減り、一人の女を5人で共有するなんてのが流行になった。
一人囲うのに6両。5人で分担すると一人当たり1両二