じいじ莫迦

『新・ちくま文学の森5 こどもの風景 ひたむきに幻想の国を』、『同8 からだの発見 人恋しさに漂いながら』筑摩書房、読了。
 いつも孫の写真に声をかけてくださっていた方が「趣味人倶楽部」を退会されるという。寂しく想う。

 前書の巻頭に佐藤春夫の詩があった。中学の教科書にあったようにも記憶しているが。

    断章
 人と別るる一瞬の
 思ひつめたる風景は
 透み凍りたる初冬の
 松の梢の頂ぺんに
 海一寸に見ゆるなり。

 先週、孫と二人で街に出た。風がいくらか冷たかったけれど、久しぶりに晴れていたこともあって散歩にと連れ出した。
 家を出てすぐに孫