沈丁花の香り

沈丁花折らむ傍から感じをり  山水

なんとも清涼な香りの沈丁花(じんちょうげ)がほころび始めました。

どこからともなく漂ってくる甘酸っぱい香り。

あぁ沈丁花が咲き出したなと思う、そしていよいよ春がやってきたことを知らされるものです。

そうです、金木犀の香りに秋の訪れを知り、沈丁花の香りに春到来を知るというものです。

香りのよい常緑花木の代表がこの2種といえます。

この木も昨日の椿と同じように、中国では瑞香といわれおめでたい木として扱われています。

それは昔、一人の僧が昼寝をしていて、夢の中でどこからともなくいい香りがしてきて、目覚めてから、