あなたは誇ることなどできないのだよ

少し前のこと、
あることで嫉妬の思いが湧いたときのこと。

不愉快さや嫌いという思いも、
時間の経過とともに消え去ったのを確認していたので、
そのときも、

ああ、また湧いて来たな。
じき流れ去っていくことだろう
と待機する姿勢だった。

しかし、かたわらで
やはりいい気分がしないので、
どうやったらこの気持ちが収まるのだろう
などと考えたりしていた。

とそのとき、
ふと歎異抄が浮かんだ。

嫉妬の背景には
自分の力でできたのだと
自分を誇る気持ちがある。

しかし、

自分でやったことなど
ほとんど