二人でブランコ コスモスさんのフォト

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2020年05月09日（土）18:19

二人でブランコ

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コスモスさん

埼玉県女性

関西で生まれ育ち、今は埼玉県に住んでいます。３人の子供達はそれぞれ独立。若いときからスポーツが好きで、特にソフトボールではピッチャーをしていました。１５年前から始めたゴルフにはまっています。人生短いので、今の内に何にでもチャレンジしておきたいと思います。 ≪コスモスの由来≫ コスモスのの花は、秋になると可憐な花を咲かせてくれて、私たちを楽しませてくれます。　私は、兵庫県の淡路島で生まれました。山に囲まれて、のどかで空気がおいしくて、大きな声で叫ぶと山彦が返ってきました。　お風呂は五右衛門風呂で、いつもおじいちゃんがマキで湧かしてくれました。たくさん田畑があり、家族でお百姓をしていました。　　小さい頃、弟と二人で、おじいちゃんにフゴの前と後ろに入れられて、あちこち連れて行かれた記憶があります。また、田を耕す時は、牛が活躍します。　　牛小屋には、何頭か牛がいて、ある日子牛が生まれたのを今でも覚えています。夜中に眠っているのに、母に起こされて牛小屋に連れて行かれました。母牛が苦しんでいます。みんなで励ましながら、出産を助けています。やっと姿が現れ、可愛い子牛が生まれました。母牛がペロペロと舐めて、身体を綺麗にしてあげていました。そして、子牛が頑張って立ち上がろうとしています。私も、「ガンバレ」と言いながら、励ましていました。　　その時は、ただそういう出来事があったな、と思うだけでしたが、今思うといい経験をさせて貰ったと思います。動物に対して、本当に愛情を感じます。　家には、他にも、イヌ・ネコ・鶏・山羊・ウサギなどがいて、蛇・亀・蛙も勝手に住み着いていました。そんな環境で私は生まれ育ったのです。　春先になると、山奥の牧場から、羊の群が降りてきます。そして、家の前で、羊の毛をバリカンで刈るのです。羊はネズミ色の毛色をしていますが、肌に近いところは、肌色に近い黄色でした。柔らかくて温かくて、触っているととても気持ちよかったです。でも、羊は暴れて、時々血を出してかわいそうでした。毛が無くなると、やせ細ってまるで羊じゃない感じでした。　さて、ここからが本題です。　この庭先に、毎年コスモスの花が咲きます。ピンクや白のとても綺麗な、コスモスの花です。種を蒔かなくても、毎年庭のあちこちから、たくさんの芽を出してすごい勢いで大きくなります。　私は毎日、大きくなるのを、蕾がたくさん出来るのを、本当に楽しみにしていました。そして、秋がやってきて、コスモスの花が綺麗に咲きました。私の背丈より大きくなって、綺麗で可憐なコスモスの花が、太陽に向かって咲きました。でも、台風が来てしまったんです。　そして、コスモスの花の茎が、ポッキリと折れてしまいました。私は、すごいショックを受けて子供心に、とても悲しくなりました。でも、お天気が良い日が続き、私も気を取り直して、コスモスの花を観察していました。見てみると、なんと折れた茎が曲がってはいるけれど、太陽に向かって又伸びようとしています。太い茎の横から、細い茎がたくさん出てきて、そこから赤ちゃんコスモスの蕾が、たくさん生まれていました。　そして、毎日たくさんの花を、見せてくれたのです。たった１本の茎から、母親のコスモスが、たくさんの子供のコスモスを咲かせました。台風にもめげず、苦難を乗り越えて、元気に明るく太陽に向かって生きているのです。そして、子供コスモスもかわいいです。たくさんの兄弟が、本当に仲良く咲いています。秋が過ぎて、コスモスも枯れてしまう季節がやってきました。そして地面に帰っていきました。　　でも、翌年またコスモスがもっとたくさんの芽を出したのです。母コスモスの命を繋いで、子供コスモスが生まれて、その翌年には、孫コスモスが咲きました。台風にもめげず、子供たちを守り、太陽に向かって明るく咲くコスモスに、私はなりたい、と思いました。　人生には、たくさんの苦難があります。神様が与えた試練かもしれません。自分を見つめ、人生を見つめ、自分の弱さに負けないように、いつも太陽に向かって、まっすぐに前を向いて咲く、コスモス。　コスモスは、私の人生そのものです。

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