白神山地や色鮮やかな草牡丹 渡辺美知子 投函す立待月の光添へ 服部早苗 立待の月よりこぼれ来たる雨 稲畑汀子 立待や宿屋自慢の露天の湯 守屋井蛙 下駄履いて立待月の海を見に 武井美代子 不知火(しらぬい)は蜃気楼の一種とも アロマ 源平の炎か沖の不知火か 小谷延子 迫り上がる型は不知火山桜 ふなかわのりひと 不知火に有明湾の蘇る…
俳句DVD「由布・⑬」を頂きました。 木綿さんの様子が目に浮かぶお句を選んでみました。 1.破魔矢買ひ忘れしを忘れをり 2.春愁やよくも別府に二十年 3.悪戯はやめよそこのけ春鴉 4.野に出て立待月に遊びをり 5.ハムスター連れ温泉へ神の留守 6.落葉名残とよと立ち寄りぬ駐屯地 7.冬耕や草食む山羊に見つめられ 8.最愛のハムスター死し雪の夜 9.傘寿過ぎぐらぐら悩み雪しまく 10.がくがくと岩…
三つめの吊り橋わたり紅葉宿 岬雪夫 なくなりし吊橋を恋ふ帰省かな 吉水能子 秋の雲峡の吊橋渡りけり 八十島稔 筑紫歳時記 危ふくて涼しくて吊橋の上 鷹羽狩行 空と空繋ぐ吊橋風光る 長谷川秋子 玄関よりすぐに吊橋桐の花 原田青児 足元の清流眺めかずら橋 アロマ 河鹿鳴く夜の吊橋を人きたる 水原秋櫻子 吊り橋のゆるる彼方や雲の峰 市野沢弘子 …