「鰊番屋」の日記一覧

会員以外にも公開

夕桜薄靄にそっと包まれて

 なみなみとつがるる酒や夕桜 山田春生  米櫃の米の起伏や夕桜 深川淑枝  夕桜薄靄にそっと包まれて  アロマ  透けてゐる先は浄土や夕桜   沼田巴字  考へし脳を休めん夕桜 稲畑汀子  月いまだ和紙の淡さや夕桜  手島靖一  花びらに花びらの影夕ざくら 阪上多恵子  夕餉の窓に見るかな宵桜   アロマ  飛鳥川水より暮れて夕桜 門伝史会  子の姿消えし砂場の夕桜 佐藤…

会員以外にも公開

葛餅の透けて餡子の薄茶色

 杉菜びつしりのつめたさに脚投げぬ  原田種茅 径  村冷えて花の夕べの蕨売  草間時彦 櫻山  杜深き八重垣の宮底冷えす  三枝正子  束の矢の冷えをあつめて花の冷え  大木あまり 火のいろに  杣呉れし山独活のこのつめたさよ  昆ふさ子 『冬桜』  来し方は挫折の多し花の冷え  木村礼子  東西に砂丘冷たき鰯曳  百合山羽公 寒雁  板間冷え鰊番屋の漁夫寝床  高澤良一 素抱 …