日記は書き残すのは良くないのか
昨年の暮れに妻が突然 逝った 51歳で私より6歳若い
癌と告げられて1年もたなかった 若いから進行が速かったと思う
4回の手術で 体重は半分になり 正視出来ない姿になりました
頭髪も無くなり背中の激痛は創造を絶する過酷なものでした
妻の葬式を終えてから 私は精神的におかしくなり 半年ばかり
病院と自宅を往復して目的の無い自閉症的な生活を送りました
田舎が一緒で成人してから知り合い 3年ばかりつきあい
結婚した 若かったのでお互いに頑張り 3人の子供の教育も十分にした
妻の持ち物の整理などは 娘や従妹たちがやってくれて
最後に残ったのは家計簿などの大学ノートが入った段ボール箱
が押入れの隅に残った
妻は家計簿を付けた後で色違いのもう一冊に日記を書いていた
30数年間で約400冊の大学ノート 小さい字で実に美しい
日付けから読むと子供の成長が良く書けて居る
ただ この日記で 発見したのは妻の他の顔が有った事だ 正確には
4人 長く付き合ったのは一人で10年近く しかも最近なのだ
不思議なもので腹は立たない 死んだ妻と喧嘩しても仕方が無いのだ もっと詳しく書いてくれていたら本にでもなっただろうに
妻が逝って 自分の事を叱る者はだれも居なくなった
浮気って何だ 一人になって初めて妻の存在が大事と気付いた
人は一人で生きられないと思いませんか