七月大歌舞伎(大阪:松竹座)、夜の部

“道頓堀で二年ぶりの夏芝居”....の触れ込み。私も関西で半年ぶりの歌舞伎鑑賞。昼の部は「伊勢音頭」「お祭り」、夜の部では「双蝶々曲輪日記」から“引窓”と「恋飛脚大和往来」から“新口村”。鑑賞した夜の部はいずれも関西が舞台で、義太夫狂言らしいこってりした味わいの芝居。殺人や横領事件を犯した主人公が逃避行の最中、親元を訪れる....偶然?でしょうが、同じ趣向。前者では母と息子、後者では父と息子のそれぞれの嘆き、愁嘆場。何度も見ている演目ですが、役者が異なるとそれぞれの芸風が、登場人物にどんな色付けをしているか興味深いものです。“引窓”は仁左衛門・幸四郎、吉