『投馬国』を巡る空想


最初に、『投馬国』について説明しておきたいと思います。
『投馬国』とは、魏志倭人伝に現れる当時の倭のクニの一つです。魏志倭人伝の邪馬台国への行程記事は、『不彌國』から「南至投馬國水行二十日 官日彌彌 副日彌彌那利 可五萬餘戸 南至邪馬壹國 女王之所都 水行十日陸行一月」となっていて、『投馬国』は邪馬台国に至る前の最後のクニです。「水行二十日」とあることから、『不彌國』から一定の距離があり、邪馬台国に至る海路の寄港地であろうと思われます。そして『投馬国』の戸数は「可五萬餘戸」とあり、この戸数は「可七萬餘戸」とある邪馬台国に次ぐ大国です。
『投馬国』の比定