昨年末、「鬼の筆」(春日太一著)が文芸春秋社より刊行された。2018年に100歳で亡くなった橋本忍の評伝である。春日が10年以上の歳月をかけ、橋本忍を徹底インタビューして書き上げた労作である。
是非、読みたいと思いながら、地元の図書館の蔵書をチェックしたがまだ入っていない。仕方がないので橋本本人が書いた自伝的シナリオ論なる「腹案の映像 わたしと黒澤明」を借り出して、三連休で読み切った。
自伝とはいえ、縁の深い黒澤とのシナリオを書き上げる過程をきめ細かく、野村芳太郎、菊島隆三、小國英雄などの人物との交流も交えて丁寧に描かれている。
橋本の師匠は伊丹万
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