映画「小公子」(1936年MGMジョン・クロムウェル監督)

少年少女文学史に輝くバーネットの小説が原作。数奇な運命を司る星のもとに生まれた、心優しくかつ強さも持った少年セドリック(セディ)を演じるフレディ・バーソロミューと言う子役の演技が見事で、本当に泣かせる。子役で終わってしまったのが惜しまれる俳優である。それに引き換え同時期に「小公女」シリーズに主演したシャーリー・テンプルとは対照的と言えるだろう。

また彼の母役は「サイレントの女王」と称されたドロレス・コステロが慈愛に満ちた素晴らしい母=女性像を創造している。ご存じのように彼女は名優ジョン・バリモアの元妻で、ドリュ・バリモアの祖母でもある。また、珍しくも無